□82話 視点:エルキ ドゥ ページ33
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これには
ほら…もう目の色が変わっているよ。
「さすがリリー姉様がしてくれただけ、もの凄くよくなってる」
「それはよかった。今度リリーさんにお礼の文を書いてあげて」
「お前に言われなくても書くわ!」
「マスター」
と、嗜めれば、わかっているという目で見られるので、「ならば指摘される前に態度で示すように」という笑みをこめ微笑んで見せる。
意図を汲み取ったのか、どうみても不服そうにしているマスター。
舌打ちのひとつでもでるかと思ったけど、育ちは良いみたいだね。
「…その、助かった…」
と、口にするマスターを目にすれば声にならない声というやつだね。
瞳を輝かせてマスターを抱きしめ数時間前にもみた"洗礼"が目前で取り行われる。
いいね、適度なマスターの精神値の低下を確認。
そこに打って入ろうとするセイバーの腕を握れば「もう少し様子をみませんか」と微笑んでみせる。
けれど、彼女が首を縦に振らないことは理解済だ。
だから、間髪入れずに言葉を紡ぎ、付け入る隙を与えない。
「ですが、」
「彼らは身内です…それに、貴方のマスターだって腐っても紳士…失礼、紳士なのですから一線というものは弁えているのでしょ?」
それとも、彼を"信頼"できないということでしょうか、と微笑んで見せればいよいよ黙り込んでしまう。
さあ、もっと僕に可能性を見せてください。
「Mx.エルキドゥ…貴方は俺の理解者なのですか…」
と、瞳を輝かす彼と目があえば「無論そうありたいと考えていますが、これから精進させていただきますね」とにこりと笑ってみせる。
貴方を理解せねば、適切な鍛錬をできませんから。
「ですので、思う存分お願いしますね」
「おい!!エルキドゥ、なに勝手なこと言って…ひぃっ」
「思う…存分…?」
言葉を投げかければ、どうやら彼の"行為"を肯定する者が今まで少なかったのだろう。
彼の精神値の著しい上昇を確認。
これも愛情表現というものだろう。むしろ、何故周囲は彼を否定するのだろうか?
「はい」
と、頷いてみせればマスターの表情に絶望が浮かびだす。
だけど、ここで黙っていないのが君なのだろう…セイバー。
だからといって、君は僕の脅威にはなり得ない…けどね。
笑みを浮かべ構えていれば、やはり口を開くの彼女であった。
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年10月9日 13時