□80話 視点:エルキ ドゥ ページ31
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友の友はまた友であるという教えに従って僕は彼のことを敬意を持って「樹」と呼ぶことにしたわけですが…
え?そうじゃなくて、ギルの反応をみて楽しんでいただけでしょ?…って。
酷いですね。彼に敬意を持っていることは嘘ではありませんよ?
なにせ、あの"ギル"と互角にわかり合ってるのだからね。
それにしても、僕のファンだなんて変わった子もいたものですが…。
厨房へと消えたふたりの会話はすべて筒抜けで、それは僕の耳が常人よりも…聴こえるので、
それは良いのですが散々なやりとりに思わず笑みをこぼしてしまう。
そういえば、マスターは…と、辺りを見回せばどうやら所長の男に助けられたらしく、ほっとした表情をみせていた。
なるほど、所長はマスターの癒し、と。
それでいて、あの
他のマスターはどうかな…彼の憧れになりうる存在が欲しいのだけれど。
と、思考を巡らせていれば戻ってくるギルと樹。
ギルの目が語っているね、"煮るなり焼くなり好きにしろ"と。
「わかったよ。ギル」
返答すればしばらく樹で遊び…失礼、樹と交流をとっていれば…そうだね、彼の反応については秘匿させてもらうよ。名誉のためにもね。
しばらくすると、"東雲月華"というマスターと始皇帝が現れて…なんだか奇妙な関係に見えるけど、特に気にはならず、彼女の朗らかさはマスターの拠り所となる、と判断。
その後に現れた"リオ・シルヴィア"はマスターの知り合いらしいけど…そうだね、彼女くらいの距離感が好ましい。マスターを甘やかされすぎても困るからね。
…にしても、これには僕も驚いたよ。
「久しいな、エルキドゥ」
「ふふ、僕は先程、君に会ったばかり…だけどね!」
腕を組めば、唐突に始まる腕相撲。
ここで宝具連発…はさすがにしてはならないことは承知だよ?
だから、ジグラッドで
…もちろん、僕が勝ったんだけどね。
「待て、エルキドゥ。もう一度だ」
「まだ召喚に応じて時間も浅い…また明日やろうよ、ギル」
手をふりその場をあとにすれば、真顔で英雄王を見つめる賢王とそのマスターを視認。
また言い合いを始めたようだけど…全く、仲が良くてなによりだ。
「おい、樹。それはどういう意味だ」
「だから、俺のイメージだと、"あれ"がギルガメッシュなんだって」
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年10月9日 13時