検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:2,954 hit

□51話 視点:橘 樹 ページ2

.

 
 えぐい言葉が飛び交ってるのは気のせいか?というより、気にしない方がいいのか?

ある意味似た二人なのかなんなのか留まる様子のない二人を鎮火させるにはやはり俺がなにか言うべきなんだろう。


「ところで、シャーロットさん。失礼かもしれないんですけど、聞いてもいいですか?」
「ん?樹くんならば許そう。なんでも聞いてくれ」


ギルと取っ組み合いをしながら…というか半ばギルが押され気味なんだけど?!

いくらキャスターのギルが筋力Cだといってもサーヴァントと互角以上に押し合ってるこの人何者だよ!!


「えっと、リリーさんとルイスってどういった関係なんですか?」


と、投げかければ「なんだそんなことか」と微笑むシャーロットさん。
だが、俺はこの直後信じられない言葉を聞くこととなる。


「ルイスはリリーの許婚(フィアンセ)なのだよ」


な ん だ っ て ?



「え、なんて?」
「ははっ、"許婚(フィアンセ)"だと」


「はぁあ?!!」


いや嘘じゃん。

ていうか今どき、そういうあるのか…でも、英国ではそういう文化があるって兄貴が前に…。


「お、の、れ。この…っ、貴様、いい加減離さぬか!!」
「言葉を返すようだが。貴様こそ、私の手を離せ」


ていうかまだ取っ組み合いしてたのかよ、この人たち。

額まで合わせてまじな取っ組み合いになっていれば「いいだろう、私も貴様に費やす時間など持ち合わせていないのでな」とふっと笑ってみせれば「貴様、まさか」とやや焦るギル。


ギルが気づくより、少し早くシャーロットさんの行動がでたのがギルの運の尽きだった。


拮抗していた力が不意に抜かれれば勢い余って壁に激突するのは必然。


「さあ、樹くん。面倒も片付いたようだ。私の麟子の元へと戻ろうか」
「いやシャーロットさん、どんだけ」


ギル…乙…

と、席につけば、続いて正面に座ったルイスとリリーさん。

確かに並んで座れば絵になるふたりだが、


「樹くん、どうかしたのかい?」
「…世の中って、理不尽」
「ならば我が家に養子入りするのはどうだ? その理不尽はおそらく養子入りで解決するだろう。私は歓迎するぞ」
「…となれば樹くんと俺は義理の兄弟になる? それは名案だ。樹くん是非エインズワース家へ養子入りを」
「しねぇからな!」


なんだろう。

今日はルイスの違う一面を見れた気がした。

□52話 視点:橘 樹→←□50話 視点:橘 樹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:Fate/GrandOrder , 派生作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2019年10月9日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。