■68話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ19
ノアくんの後に女性が二人、マスターとして到着し歓迎会となる。
例に漏れず、アルトリアとMr.エミヤによる監視の元俺とカイルさんはお酒を飲むしかなった。
「何故だ…何故飲んではいけないのだアルトリア…」
「戻すまで飲む人が何を言っているのですか。それに、飲むと面倒な絡み方をするでしょう? イツキが可哀想です」
極力一番遠くの席で、飲食を楽しむしかない。
非常に残念、非常に遺憾である。
時々やってきてくれるギルガメッシュ王と樹くんと椿さんと椿さんのサーヴァントのお陰でかなり楽しめた。
お開きとなり、後片付けをするMr.エミヤと樹くん達にお礼を言って一度部屋に戻った。
目当てのものを片手にあの子の部屋へと向かおうとして気付く。
「マスター?」
「…アルトリア、ノアくんのサーヴァントの気配がどこにあるかわかるか?」
「? え、ええ。彼は独特ですのわかりますが…どうされたのですか?」
小首を傾げるアルトリアに、リリーさんから預かったものを渡したいといえば一度俺をじっと見てから案内してくれた。
ここです、と案内してくれたのは見た目は俺と同じドアの場所。
四回ノックをすればどうぞ、という声がしたので入室すれば叫ばれた。
「な、ななななな…!!」
「こんばんはノアくん、パジャマ姿も可愛らしいね」
「ぎゃああくるなあぁあ!!」
愛くるしいパジャマのノアくんにいつもの容量で捕まえようとして止まる。
いけないけない、今回はこれを渡さなければならないのだから。
名前を呼べば威嚇するように、彼のサーヴァントの後ろに回って睨むので苦笑い。
「リリーさんから預かったものなんだ。必ず君渡すように約束したからね、君に今渡そうと思って」
「! それは…!」
手の中にあるものをふんだくるように取られて中身を確認するノアくんは、その小さな身体とは不釣合いに確かに魔術師の顔をしていた。
「さすがリリー姉様がしてくれただけ、もの凄くよくなってる」
「それはよかった。今度リリーさんにお礼の文を書いてあげて」
「お前に言われなくても書くわ!」
睨んでくるノアくんだが、徐々に何か言いたげにこちらを見てくるのでにこりと笑えば、何か覚悟を決めたようで。
「…その、助かった…」
「…」
「ぎゃああああ!!!! だから言いたくなかったんだ!!」
なんだこの可愛い生き物は。
思わず頬擦りとハグをしていればアルトリアに襟首を掴まれて部屋へと戻らされた。
◇
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年10月9日 13時