22：久々のデート ページ46
視点：千景椿
樹と久々のふたりきりのおでかけ。カルデアにいるときも時間を見つけては、声をかけてくれてシミュレーター室にでかけたり、厨房でお菓子を作ったりとかしてきたけど。
いつもどこかに誰かがいた気がする。
だからこうして、本当のふたりきりのおでかけは本当に久しぶり。
今にもスキップしちゃいそうなそんなふわふわした気分なのは、束の間の幸せだとしても大好きな人とこうして時を重ねられるから。
「椿。今日、なにしたい？せっかくこっち帰ってきてるんだし、したいこととか行きたいとことかあるなら聞くぞ？」
そんな私の意思を汲み取ってくれる彼のやさしさは温かくて、小さい時からなにも変わらない。
なのに繋いだ手はあのときより、豆が増えて逞しくなって…嗚呼、私たち大人になったんだ。と実感してしまう。
「うーんと、かわいいカフェみつけておいしいデザートを食べて…それから、パーツ屋さんと、海に行きたい！」
「了解。でもなんで海…？俺たちじゃ見慣れてるだろ？」
「あはは、そうなんだけどさ、なんか征服王さんにしきりに海について語られちゃったらなんか無性に見たくなっちゃって」
「あー、そういや言ってたな。兄貴とこっち帰ってきたら"太平洋と瀬戸内海とやらを見に行くぞ"…ってなんか意気込んでたわ」
あの王様、本当に面白いよなと笑ってみせる彼の笑顔に頷けば、繋いでいた手を少しきゅっと握ってみる。
「ん？」
「…っ、なんでもないっ」
「？、そうか？ま、じゃ、とりあえずパーツ屋さんから行くか。いつものとこだろ？」
「うんっ。あっ、樹は行きたいとこ…っ」
「んー、ああ”−、ちょっとバイト先に顔出していいか？店長が顔だせってメッセージしてきてて」
店長さんって、あの面白い店長さん…！
「店長さんて、あのオカマさんのてんちょ…うぐっ？！」
「しーっ！馬鹿、あんま大きな声で言うなって。あの人に聞かれてたらやばいぞ、やられる。怒らせたらまじでおっかないから…っ」
久々にこんなに焦った樹の顔を見た気がする。
そういえば、働いてたときもこんな感じだったっけ。懐かしい。
なんてそんな会話をしていればあっという間に目的地に行きつく。
色とりどりのパーツを見ながら、しののんや総次郎君…他にもカルデアのピアスをつけてる人たちに似合いそうなパーツを選んでいく。
「そういえばアルトリアってピアスするのかな？」
「んー、どうだろう？」
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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