01：帰省 ページ5
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視点：橘樹
俺は迷っていた。
大晦日、元旦ときて…三が日も半ばに差し掛かった今日。
橘碧…もとい、兄貴がすぐに帰らないと言っている今、実家には俺が少しでも早く帰るべきだろう。
にしても、兄貴のマイペースは相変わらずで、"もうひと狩り行ってくるから"なんてモンスターをハントするゲームじゃあるまいし、
彼の英霊、征服王イスカンダルとシミュレーター室へと消えていったのが先程のこと。
「つか、もうひと狩りにしたって数時間だろ？！数日帰ってこない予定ってどうすればそうなるんだよ…」
食堂の一席で頭を抱える。
だが、たかが帰省の予定程度でこんなにも頭を悩ます必要などないはず……なのだが。
「樹くん…？どうかしたのか？」
「イツキ…？」
耳覚えのあるやわらかいトーンに顔を上げれば、カルデア内でも親しい二人が心配そうに彼を見つめていた。
「ああ…ルイスにアルトリアか。いや、ちょっとさ…なんつうか……」
いつもの彼に似つかわしくないどこか煮え切らない様子を前に席につくルイスとアルトリア。
説明が遅れたが、彼、ルイス・スタインフェルドは、樹と同じくカルデアのマスターであり、大の子供好きの英国紳士…うん、紳士…紳士…。
そして隣に座る金髪隻眼の女性がルイスのサーヴァントにしてかのアーサー王伝説でお馴染みのアルトリア・ペンドラゴンである。
「ちょっと、二人ともいいか…？」
ちらちらと誰かがいないことを確認したところで、手招きをし円卓での距離を縮める３人。
それは外からみれば完全に不審そのものであるが、こればかりは仕方ない。
これから話すことがバレた日にはまず確実に面倒なことになるのだから。
「所長がさ、この三が日で帰省していいって言ってただろ？その帰省のことでさ…兄貴がシミュ室にこもってるから俺が先に帰ろうと思ってるんだけどさ…」
「そうか。樹くんは実家に帰るんだね…少し…いや、とても寂しくなるよ。昨日、ノアくんも帰ってしまって……嗚呼、そうか、なるほど」
「マスター？」
"ノア"という名が出れば、樹の大方の悩みを把握するルイス。その傍らで、アルトリアは不思議そうに首を傾げていた。
だけど、察しが良くて助かる…。
「アルトリア。昨日、ノアくんが帰省しただろう？そのときに確か、Mx.エルキドゥがほら…」
”帰省に同行の許可を得ていただろう？”
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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