特別編�� ページ34
視点：ルイス・スタインフェルド
エリザベスから説明を受け、納得した。自分が産まれた日なんてすっかりと忘れていた。無関心というわけでもないが、執着もしていなかったからか。
けれど、これは。
「ありがとう、エリザベス。忘れられない１日になったよ」
心からそう思う。おそらく、来年からは誕生日を忘れるようなことはない。愛する妹がこんなにも素敵な誕生日プレゼントをくれたのだから。
「ふふ、けれど、１日早く覚えてはだめですよ？」
「そうだね、気を付けるよ」
「マスター、１日早いですが誕生日おめでとうございます」
「ああ、ありがとう。アルトリア」
微笑えんでみせれば、こちらへ歩いてくるギルガメッシュ王に軽く頭を下げればにやりと微笑む王。
「仕方あるまい、祝ってやるとするか。樹」
「なんだよ。ギル」
「それに椿、お前もだ。それに、スタンリーの娘にエルメロイのもこっちへ来て、奴を囲め。セイバーのランサー貴様もだ」
ギルガメッシュ王の指示通り、動き気づけば囲まれる形となる。
ここは楽園か…？そうか、俺は今日、死ぬのかもしれない。
「ギル、お待たせ」
「遅いわ、エルキドゥ。ちゃんと例のものは持ってきたのだろうな」
「所長の部屋から取ってきたよ、これでいいんだろ？」
なにやら物騒な言葉が聞こえた気がするが、聞かなかったことにしてもいいだろうか。
「うむ、これでいい。ほら、貴様らこの
ギルガメッシュ王の言葉を皮切りに切られるシャッターと共に今日という１日を写真に収める。
その後、会がお開きとなれば王の元を訪れ、個人的に御礼を伝えれば"これはサービスだ"と渡された封筒の中を見て声をあげそうになる。
中身はまぎれもなく、この会を準備しているときの場面場面をおさめた写真。こんな素敵なプレゼントはない。
「大切にするのだな」
「はい、ありがとうございます」
部屋に戻ったら、アルバムに…嗚呼その前に予備を…と思考を巡らせれば、各３枚ずつあるのを目にし呆気にとられる。行動を見透かされている…。重ねて感謝します。
「マスター、電話が鳴ってます」
「誰からだ…？もしもし、」
「久しいな、ルイス」
「シャーロットさん…？！」
驚いた、でもなぜ彼女から。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
