特別編�� ページ29
視点：橘樹
そんなわけで、"ルイス変態論"についての談義はとりあえず落ち着くかたちをみせたわけで。やっと、本題に入れることに胸をなでおろす。
「それで。ルイスの誕生日をお祝いするんだろ？なにしようと思ってるんだ？」
「迷っているの。お兄様に喜んでいただけることをしたい…だけど、私がなすことはなんでも喜んでくださるから。いつも気を使ってお心を砕いてくださる…嬉しいのだけれど、だからこそわからないの」
うん。なんかエリザベスが言ってるから、かわいい悩みに聞こえるけど。お前、なかなかにやばいぞ、ルイス。
「なるほど。んで、ノアは？なにか考えはあるのか？」
「……やりたくはないけど、捨て身の作戦なら何点か」
「おう…？」
その心底嫌そうな顔を見る限り、なんとなく俺にもなにを考えているのかわかる気がするが気のせいだろうか。気のせいだよな。
「二人の考えはわかった。ま、でもとりあえずケーキは焼くだろ？俺を呼んだのもそれが理由だろうし。エリザベス、ルイスの好きなケーキってなんだ？」
「お兄様のお好きなケーキ…いつも選んでいるのは私だから……けれど、お兄様はワインがお好きだからそれに合うケーキはどうかしら」
「なるほど。ならティラミスでいくか。ティラミスならドルチェだしワインとの相性もいいと思う」
それにあまり大がかりなものも、ルイスに気を使わせたら意味ないしな。
ちょっとしたものだけど、どこか特別感があるもの…となると、
「樹さんならティラミスを作るのも得意だろうし、確かにワインとの相性も良い。いいんじゃない？エリザベス」
「そうね。素敵だと思うわ」
そうにこりと笑ってみせる二人の了承も得られたところで、ティラミスの構想を練る。
兄貴のことだ、いつルイスを連れて帰ってくるかもわからないし、早め早めに行動しないとな。
「ところで、ノア。先程のノアの捨て身の作戦ってなんだったの？」
「うっ、いや…それは……。エリザベス、ちょっと耳を貸して？」
こそりと作戦を囁いたところで、いたずらを思いついたような笑みをみせる彼女。
ということは実行ってことだろう。俺は部外者だから絶対、"着ない"けどな。
「ノアの作戦をやるなら、協力してくれる適任者のところに行ったほうがいいぞ。まあ、"エマ"ならそう時間はかからないだろうけどな」
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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