16：２人の夜 ページ26
視点：ギルガメッシュ
「なんだ、気づいていないとでも思ったか？」
「いいえ、そのようなことは…」
「遠慮はいらん。…あの男が"作った時間"。無駄にすることもなかろう」
であれば、奴がこの時間を作ったのは必然、
にしても、相も変わらず、自分のことが二の次…それが"正義"であるかのような振る舞いは実に気に食わん。
自分あってこその他者であろうが。全く、何年たってもたとえ次元が変わったとしても、変わらぬのだろうな。
全く、不要なところばかり似たな。樹のやつは。
「しーくんのこと…わかっていらっしゃったのですね」
「まあな。これくらいのこと然したることでもないわ。それにしても、樹のやつは実に滑稽であったな。勝手に勘違いしおって」
エレナの心が
「この着物を見て樹が話していた。"奴"の衣服との差…あれも、"奴"が不要だと言ったのだろ？」
必要以上の贅沢はしない。そんなところであろう。
「…ふふっ」
「ん？」
「いいえ、やはりギルガメッシュ王は私の想像していたとおりの方だったな、と」
にこりと笑ってみせれば「私もいただいても？」と微笑み、梅酒を手にするエレナ。
そんな彼女を目にすればふっと笑みがこぼれる。
「その肝のすわったところはお前に似たな、あの兄弟は」
「まあ、肝がすわっているだなんて…レディに使うお言葉ではないですわ」
グラスに注いでやれば満足そうに微笑む。
全く、こうもなってくると会った当初のあの緊張はなんだったのか。
「…ですが、今夜は憧れの方とのこうして乾杯することができたのです。先程のことは聞かなかったことにしておきますわ」
「フハハ、全く。面白い奴よ」
「早速ですが、樹さんとの日々を聞かせていただいても？」
「嗚呼。樹の不敬の数々を母であるお前に聴かせてやろう」
召喚されたときのこと、レイシフトをしたときのこと、日ごろからのこと、それを少しずつ誇張してみたりと話せば、表情をころころを変え話しを聞く。
その表情はまさに母、そのもの。
「ま、そんなところだ。どれもこれも、退屈せぬ毎日よ…これでも、
「それはまた。…これからも息子のこと…よろしくお願い致しますね」
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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