14：母さん怖すぎだって。 ページ24
視点：橘樹
風呂からでたら戦慄した。まさか、自分の母親がこれほどとは思わなかったというか。この恐ろしさをどう説明したらいい？
「そういえば、ギル。着替えないよな、忘れてた。父さんのじゃ小さいだろうし…」
「ん？なにを言ってる。そこに準備されてるではないか」
「は？」
確かにギルに言われた通り、脱衣場に綺麗に畳まれて置かれている着物が一着。
見るからに上質な生地…父さんが着てるのよりいい材質じゃね、あれ。
「サイズどうだ？」
「ん」
おいおい、恐ろしいくらいピッタリなんだけど。しかも、無駄に似合ってるし…
鳥肌たったわ。
「怖っ…わかっていたつもりだったけど、まさかここまでとは…ちょっと行ってくる」
「ここまでこの
着替えを済まして、まだ髪はちゃんとふけてねぇけど…それどころじゃない。
これは、俺が母さんにちゃんと言って、ブレーキかけないと。
「母さん…！」
「あら、樹さん」
「母さん、まじで怖いからその辺にしとけって…なんで、ギルのサイズ把握してんだよ…おまけに似合ってるし。母さんはギルの背丈も容姿も知らないだろ？」
「…ということは、ぴったりだったのね！まあどうしましょう、こんなに嬉しいことはないわ」
怒ったはずが、なんでこうなった。どうして、母さんはご機嫌なんだ…？
だめだ…やっぱり、俺が母さんを制御するなんてまだまだ早かった。でもかといって、このままじゃなんだか父さんがかわいそうだし。
「それに、貴方が言えたことじゃないでしょうよ」
「は？なぜに」
「なぜにって…もしもよ？もしも、この場にエルキドゥさんがいて着替えがなくて困っていたとします。樹さんはどうしますか？」
人差し指を立てどこか誇らしげに語る母さん。
なにをどうすればそういう態度になるのか、全く理解できないけどそんなのは答えは１つだ。
「そんなん決まってる。エルキドゥに似合う服を身繕う…っていうか、似合わない服なんて絶対着せたくないから、全身全霊をかけてトータルコーディネートするな。似合わない服なんて着せた日には後悔してもしきれな……あっ」
「ね。やっぱりそう思うでしょ？」
俺の思考ってまんま母さんと同じじゃんか…っ
「って、そうはいかないぞ。俺はさすがにエルキドゥの背丈までは予測できないっての！」
「あら、それは貴方の愛が足りないのよ」
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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