12：入浴談義�� ページ22
視点:ギルガメッシュ
頭上にのるタオルを手に取れば、同時に置かれる手の感覚。先程とは打って変わった態度だが…やはり此奴の瞳からはあの男の光を感じる。
全く、忌々しいものだ。
｢(樹と睦まじく話していたが…気のせいだろうか)早く入ってきなさい…せっかくだ、2人で浸かってくるといい｣
それだけ残せば一瞥し、その場をあとにする。
さほど、奴に関心もないがあの様子。少なからず、気づいている…いや、感じているの表現が正しいか。
｢ほら、ギル。いくぞ｣
｢ん？まさか、本当にあの男が言った通り…｣
｢別々に入る理由もないだろ？それに広さの心配ならしなくていい…というか、正直あの風呂のサイズで1人は落ち着かないんだよ｣
｢(落ち着かない？広い風呂など普通だろう)…まぁ良い。興がのった、付き合ってやらんこともない｣
樹のあとをついて歩き、廊下を進む。
かなりの年代物の家屋だな、これは。
｢樹、この家はいつからのものだ｣
｢ん？あー、確か江戸時代から残ってる家だから数百年は経ってることになるよな｣
｢なんだと？｣
数百年だと？
｢ていっても、こっちの母屋だけな。離れと道場は焼け落ちて立て直してるから。寝るのはそっちだから迷子になるなよ？ギル｣
｢誰が迷子になどなるか、たわけ｣
無事に浴場につけば確かに広い。カルデアの浴場とまでは行かぬが一般家庭にしては大きい。
｢檜風呂か｣
｢カルデアにもあるよな。皆、大丈夫かな｣
｢なんだ、樹。ホームシックか？｣
｢違ぇよ。まぁ、薫さんがいるし大丈夫か…エマも手伝ってそうだし｣
作り置きもう少し作っておいた方がよかったか…？と、風呂に浸かり思考する此奴には呆れを通り越して関心するわ。
｢時に、樹。椿の実家もここから近いのだろう？共に帰省するものと思っていたが｣
｢まあな。あいつの家、神社だって話しただろ？三が日は忙しいから家の手伝いで早めに帰ったんだよ｣
｢であれば、今、この地にいるということか…なるほど、知った気配があるかと思えば…そうかそうか｣
この気配は、マーリンの奴め、椿に着いてきておるな。
｢なんだよ、にやにやして。なんなら、明日会いに行くか？明後日、先輩も帰ってくるからその時に3人で合流するつもりだったけど｣
まさかオルタニキまで来ないよな？、と冗談めかして笑う樹を横目に口角があがるのがわかる。
この地を前にしてあのランサーが来ない理由を見つける方が難しいだろうよ。
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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