永久凍土帝国アナスタシア�� ページ19
視点：橘樹
話しを聞けば聞くほど、謎は深まるばかりで何故俺はこうしてここへいるのか理解できない。アナスタシアの話しを聞く限り、俺は"クリプター"という存在でこのロシア異聞帯の"空想樹"の担当だとか。
それでいて、ここはもう１つの人類史で本来俺たちのいた人類史は白紙化されて(？)…もうなにがなんだかわからないけど、アナスタシアが嘘ついているようには思えない。
「それでここには人間は俺たちしかいなくて、ヒトは皆、"ヤガ"になったと…」
「そう。私たち以外にここにはヒト一人いないわ。勿論、ここではヤガたちがヒトとしての存在なわけで、樹のいうヒトという認識の方が誤りなのでしょうけど」
けど、聞けば聞くほど謎しかない。
植物も芽吹かないこの土地で食糧難は必至で文明の進みもイマイチ…加えて"オプリチニキ"とかいうよくわからん兵隊(？)を動かす力が俺にはあって…？
「つか、問題しかなくないか？詰んでるよな、俺の気のせい？」
「ふふ、今更気づいたのかしら。元からここに希望などないのよ」
そうどこか開き直った笑みを浮かべ、"ヴィイ"を撫でる彼女を見据えれば、使命感に似たなにかを覚える。
俺は一時の存在かもしれない、だけど、だからといってなにもしない理由にはならないよな。
「聞けば聞くほど、俺たち…"クリプター"側がめちゃくちゃなことをしてる気がするけど」
「そうね、勝手な話しだわ。こんな世界を作って…これから元の歴史を取り戻すべく躍起になってやってくる輩がいる…彼らに貴方達はなんて説明するつもりなのかしら」
「……今はわからない。けど、考えるよ、きちんと向き合って…どっちにせよ、こうなった事実は変えられないし。まずは、食糧難の問題から考えないとな」
さてこの寒さの中でどう作物を実らせるか…と思考を巡らせていれば、目を丸くして見つめられるものだから首を傾げる。
「貴方、本当に変わってるわ」
「そうか？やってみないとわからないことってたくさんあるじゃん。なら少しでも可能性のある方をとりたいっていうか」
「そう…ところで、先程話していた金髪の男性のことなのだけれど何者？」
うわ、すっかり忘れてた。
「腐れ縁？いや、手のかかる相棒…なんだろ、言葉で説明しにくいな。なんなんだろな」
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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