永久凍土帝国アナスタシア�� ページ17
視点:橘樹
寒い…肌に痛みが走るこの感覚はたぶん寒さだろう。重い瞼を上げようと試みるも、頭痛が酷くて起き上がるのも億劫。
そんな最中、額に触れられるひんやりとした感覚に心做しか心地良さを覚える。
この温度は母さんの手…でも俺は確かカルデアにいたはず、どういうことだ？
疑問を覚えたところで、目が覚めた。
｢あー、頭痛い……っ！母さん？！なんでここに…って。ん？よくみれば別人か？｣
綺麗な青い瞳に雪のような髪をもつ女性。
どこか物憂げな表情を浮かべる彼女と目があえば、混乱しかない。
なにがどうなって。
｢ええっと、俺を助けてくれたのは君…？ごめん、全然状況が掴めてなくて、俺と一緒に金髪の無駄に顔のいい男もいなかったか？｣
こてと首を傾げれば、プクッと頬を膨らませ俺を見る彼女。あれ、なんか機嫌損ねたかな。
｢コホン。その殿方が、どなたか存じないけれど貴方は
……待て。まじにどうなってんの。
レオンの話しでは、確かマスター1人につき、サーヴァントは一騎。俺にはギルがいるから、マスターにはなれないはずなんだけど。
｢(一体、どうなってんだ？)｣
現実とは思えないし…俺もついにあの初代マスターが陥っていたとかいう"レムレム睡眠"とやらを習得しちゃったとか？
｢ごめん、まじでなにも覚えてないんだ。ここがどこかもわからないし、俺がなんの役割を持ってマスターになったかも｣
｢随分と無責任なマスターね、呆れたわ｣
にしても、ご機嫌斜めすぎないか？
俺、他にもなにかしたとか？
まぁでもこのままじゃ、埒が明かないし。
｢俺は橘樹。見ての通り、魔術師としては半人前だけど隣に並んで恥ずかしくないくらいにはなるつもり。名前、聞いてもいいか？｣
投げかければ、少し驚いた様子を見せた後、くすりと微笑み、女の子(？)のぬいぐるみを抱きしめる彼女。
｢仕方ないわね、次忘れたら、ヴィイが瞼を上げるわ｣
｢(ヴィイってなに、瞼をあげるってなに)｣
｢
いたずらっぽく笑う彼女になんとなく嫌な予感がしつつも、いつか覚めるであろうこの夢に終止符を打つため、樹は行動に出るのだった。
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湊(プロフ) - 眞尋さん» こんばんわ、はじめまして！応援ありがとうございます、とても嬉しいです(*´ω｀*)今後も、粉骨砕身尽くして更新させていただきますのでよろしくお願い致します！ (2020年2月2日 21時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
眞尋(プロフ) - むちゃおもろしろいです！！応援してます、頑張って下さい。お気に入り、高評価失礼します！！！ (2020年2月2日 18時) (レス) id: d2f316c579 (このIDを非表示/違反報告)
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