rain35 ページ37
降りしきる雨――。
自分たちの関係性に変化が訪れるときには必ずといっていいほど、
雨が降っていないだろうか。
万理「すごい雨だね」
「はい…わぁ、木めっちゃ揺れてる…」
外をみれば不安そうにする碓氷。
「傘持ってきてないや」と困ったように呟く彼女を目にすれば、
どうすべきか思考を巡らす。
万理「車で送って…だめだ、アルコールいれてたの忘れてた…うーん」
「そ、そんな車でなんて申し訳ない!!です!!//」
万理「なんで?むしろ俺的にこの状況でひとりで帰らせる方がないんだけど(;´・ω・)」
「ははっ、だいじょーぶです!!でも、傘をお借りしたいです」←
この子、外が暴風なの忘れてるのかな…と内心思いつつも、
行動して気づくタイプだろうとだんだん碓氷の生態を理解してきた万理は
「構わないけどおすすめしないよ?」と傘を手渡す。
送るといってもひかない空気もあり、せめて玄関までは送るという結論に至り、
エントランスホールまで歩く二人。
万理「Aちゃん、本気でこの中行くの?雨、相当強いけど」
「大丈夫です!!こう見えても雨には強いんです!!(`・ω・´)」
万理「(どうしようこの子、昨日のこと忘れたのかな)…うん、じゃあとりあえず傘さしてみよっか」
「へ?あ、はい!!すみません、今度また傘返しにきます!!」
困ったように見守る万理にこの暴風の中、ガッツで傘を開く碓氷。
まあ結果は皆さんのご想像の通り。
「あわわっ」
暴風に傘が敗北したことはいうまでもない。
万理「えっと、Aちゃんさえ、良ければ家泊ってく?」
「すみません(´;ω;`)」
万理「うんうん、行けると思ったんだよね。でも行けないってわかったでしょ?」
「わかりました(´;ω;`)素直に万理さんのご厚意に甘えさせていただきます(´;ω;`)」
万理「け、い、ご!」
「ふぇ?…( ゚д゚)ハッ!えっと、と、泊まっていい?//」
万理「くすっ、もちろん」
にこりと笑えば雨に濡れた彼女を優しく抱き寄せる。
「傘、ごめんね//」と小さく呟く彼女にくすりと笑えば「いいよ」と優しく髪を撫でてあげるのだった。
万理「それに、昨日の今日でひとりで帰るなんて不用心すぎ…心配だから、ちゃんと次からは気を付けようね」
「んっ//」
こくっと頷けば、うれしそうに頷く碓氷。
こうしてお付き合い初日からまさかのお泊り展開となるのだった。
降りしきる雨は翌朝までやむことはない。
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ヒステリックちゃん - えまってどゆこと松雪って誰??夫婦?意味分かんないえ原作でももちゃん結婚してないよね誰松雪待ってほんとヒステリック起こしそうあり得ないまってももどーゆーことなんで結婚してんのさすがに夢小説すぎるって、だめでしょさすがにごめんなさい理解がおいつかない。 (9月27日 14時) (レス) @page19 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - 神杉て死ぬ。ばんさんのしょうせつとか神でしかないよ、、 (9月27日 13時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - アルさん» コメントありがとうございます!ご名答です、実は前作や前々作と繋がっていたりします(●´ω`●)気付いていただけてとてもうれしいです、ありがとうございます! (2018年5月4日 20時) (レス) id: 1cf7c1df21 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - 松雪さんってピアニストの彼女の夢主ちゃんですかね?いつも楽しく見ています!!これからも楽しみにしています!! (2018年5月4日 20時) (レス) id: efae94ae6b (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - アリアさん» アリア様。はじめまして、コメントありがとうございます(´;ω;`) 引きました…もうひけどひけど、壮五くんしかでなくてですね、もう諦めました。笑 今回のは特にかっこよかったですよね…欲しかったですよね(;´・ω・)いえ!気軽にコメントいただければ幸いです! (2018年4月15日 19時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
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