■9話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ10
.
額に何か感触がして、目を開けてみればそこにいたのは俺に天使のように微笑んでくれる
「……」
「は? カメラ?」
思わず無言で一眼レフを投影して樹くんのその天使の笑みを保存した俺は悪くない。
起き上がりつつも、
…そういえばどうして俺は眠っていたのだろうか?
確か、樹くんにハグと頬擦りまでをしていたのは覚えているのだが…。
まぁ、いいだろう、恐らく酔いが回ったのかもしれない。
「何を、されているのですかマスター」
後ろから声色が低いアルトリアの声に首を横に振って否定。
「特に何もしていないから安心してくれアルトリア」
「いやいや、明らか俺の顔撮っただろ!」
「断りを入れなくて申し訳ない、余りにも愛らしかったので今この場だけより記録に残すべきかと思ったんだ」
液晶に映る樹くんの天使の笑み。
これは保存用観賞用実用の、最低三枚は現像したうえで確りとデータのバックアップもしなければならないだろう。
「雑種、
「どうぞ。よく撮れていると思いませんか?」
キャスターがそう言ってくるので見えやすいように画面をそちらに向けるため、必然的に被写体であった樹くんも見ることになるが別に問題はない。
じっと液晶画面を見たキャスターだが次には嘲笑を浮かべて樹くんに視線を向けいた。
「実に良い笑みではないか樹、その幼さが更に際立っておる」
「っ消して下さい!」
「ほらアルトリア、良い笑みだと思わないか?」
「聞けよ!」
赤面しながら俺にデータを消せと言うが勿論消すなんてそんなことしない。
一つの絵画だというくらい素晴らしい笑みを浮かべているのだから。
消すなんて、人類の財産を失うと同等なくらいの損失になりかねない。
「素敵な笑みですよ樹、これは確かに私もマスターと同意件で残すべきかと感じます」
アルトリアにもそう言われてしまったためか、赤面しながら何も言わなくなった樹くんに思わずハグと頬擦りをすればいいかと聞いたら睨まれてしまった。
ダメらしい、非常に残念だ。
一眼レフを机の上に置いて周囲を見渡せばどうやら眠っている間に一組増えていたらしい。
カイルさんと話しているのは女性で、その隣には青いフードを被った男性が女性の隣に控えていて、彼がキャスターのサーヴァントというのがわかった。
■10話 視点:ルイス・スタインフェルド→←□8話 視点:橘 樹
20人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時