■3話 視点;ルイス・スタインフェルド ページ4
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言葉で俺を説得してくるアルトリアだが、断じて俺は悪いことはしていない。
可愛いものを愛でて何が悪い、リンコさんからも許可はもらったのだから言われる覚えは皆無だ。
一触即発な空気に、厨房に入っていたであろうMr.エミヤがこちらの様子を伺っているのと周囲が戸惑っているのがわかるが曲げられないものなのだから。
その時である。
「なにをもたもたしておるのだ。さっさと入れ」
「あっ、おい!勝手に開けるなっての。心の準備もできてないだろう、、が、って、ん?」
外から二人分の声が聞こえたかと思えばまた食堂のドアが開いた。
思わずそちらの方を向いて、目を瞬く。
「フハハハハ、おい、樹!お前、完全に今日の面接忘れられてるのではないか?」
「ちょっと、だまっとけっての…」
そこにいたのは少年である。
側には金髪の、おそらくキャスターのサーヴァントが声高らかに愉快そうに笑い声を上げていて、赤面している少年にそう言っていた。
「忘れていたわけじゃないんだよ、本当に!」
カイルさんが弁明するようにそう言っている声が聞こえてくるが、俺はジッとその少年を見てしまう。
あどけない顔立ち、少し小さめの身長。
彼は、
「…リンコさん、少し席を外させていただきますね?」
アルトリアが厳しい目で見てくるなか、頷いたリンコさんを膝から下ろして変わりに俺が元々いた席に座らせたらほっとした様子であった。
にこりとアルトリアに笑えば安堵したように笑ってくれたので、俺は
「っ、まさか…!」
背後でアルトリアの声が聞こえたが、もう遅い。
「ご機嫌よう、私の名前はルイス・スタイフェルド。君のお名前を教えていただけないか?あと良ければハグと頬擦りさせてもらえないだろうか」
といいつつもその柔らかな頬に自身の頬を摺り寄せてぎゅっと抱きしめているのだが。
「ぐわっ! もうしてるじゃん!! うわっ、アルコールのにおいすげぇし、どんだけ飲んでんだよ!! ルイスさん、でしたっけ? 後ろであんたの英霊めっちゃ見てるぞ、ほらほら、後ろ!」
「気にする必要はないから安心してくれ」
ぬいぐるみを抱き締めるように
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時