■21話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ22
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向かうと、俺とアルトリアに最初に気付いたのは麟湖さんのサーヴァントである。
「おや、君の方から僕に近付いてくれるだなんて珍しいね」
「…マスター、この男の誘惑に惑わされないようにお気を付けください」
「こらこら、人聞きの悪いことを言わない言わない」
にこりと笑うサーヴァントに此方もにこりと笑い返す。
「初めまして、私はルイス・スタインフェルド。アルトリアのマスターです」
「そうか、君が…今の彼女の新しいマスターか。私は
マーリンの名前に目を剥く。
魔術師であればその名前は知らない者はいないだろう。
加えてアーサー王伝説では宮廷魔術師にして円卓の騎士の一人であり、不機嫌ではないが居心地悪そうにしている
「かの有名な魔術師マーリンにお会いできるだなんて光栄です」
「いやなに、そんな凄いものじゃないよ」
魔術師マーリンが凄いのは誰もが知っていることだ、だがそれ以上に魔術師マーリンを召喚した麟湖さんが凄い。
「貴女は凄いのですね麟湖さん」
「?ありがとう、ございます?」
よくわかっていないのか小首を傾げて俺を見上げてくる麟湖さんが余りにも可愛くて、ついいつもの言葉を投げ掛けてしまう。
「マスター」
「? いいですよ?」
「では遠慮なく」
麟湖さんのま隣の席に座りその華奢な身体の腕の中に閉じ込めて頬擦りを。
後ろで頭痛がするのか頭を抱えているアルトリアが見えた。
やはり可愛いものを前に我慢するなんて俺には到底できない。
存分に麟湖さんの可愛さを堪能していれば水を差すように何か負のオーラを感じ取った。
アルトリアではない。
では誰か。
「…貴様等、
真正面にいるかのギルガメッシュ王。
あと負のオーラ、怒りの空気を醸し出しているのもギルガメッシュ王である。
「いえそんなことはございませんよギルガメッシュ王。それより先程は余興にお付き合いいただきありがとうございます。お蔭様で樹くんに素晴らしいものを…」
と言って思い出す。
そうだ、俺は樹くんがこのフロアにいないことに対して麟湖さんとギルガメッシュ王に尋ねようとしていたのだ。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時