【あるカルデアの日常】あるマスターの日常【派生作品】 (ページ20)

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■19話　視点:ルイス・スタインフェルドページ20

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　後ろ手で手を軽く振りながら俺の元から去っていく樹くん。

「…」
「…マスター、そう落ち込ま」
「っなにあのかっこ可愛い子！俺をキュン死にさせる気か！？」

余りにも可愛く、それでいてかっこよく去っていく樹くんに隣にいるアルトリアに語るが、こいつはこういう奴だった…、という目線をもらった気がする。

「はぁ、やっぱりカイルさんの所にきて本当に正解だったなぁ」

まさかあんなかっこ可愛い少年(ショタ)に出会えるだなんて思ってもいなかったのだから。

「それにアルトリアにも会えたし」
「！」

まさか希代の騎士王が女性だとは思わなかったけど、それでも欧州では誰もが知っている有名な人物。

俺も幼い頃に周囲に話を読み聞かせてもらった記憶があるから、まさか俺の召喚に応えてもらえるとは思ってもいなかったが。

実家に知られたら面倒なことになるだろうと思いながらも、隣で少し目を剥いている様子のアルトリアにどうかしたかと聞くがなんでもないとのこと。

本人がそうならそうなのだろう。

そのままアルトリアから樹くんの方に視線を向けて、席を立つ。

だが、立ち塞がるのはやはりアルトリアである。

「行かせませんからねマスター！」
「ッ離せ！離してくれアルトリア！俺にあの楽園(パラダイス)に行かせてくれ！」

樹くんの側にいるのは麟湖さん。

少年(ショタ)と少女(ロリ)が二人揃っているんだぞ？

かっこ可愛いと可愛いが揃っているんだぞ？

俺がそこに行かないのは英国紳士としてプライドが許さない。

「ですから！大人である貴方がそのように子供へ執着するのはいけないと言っているのです！」
「好きなものを好きと言って何が悪いんだ！」
「まともなことを言っているようにみせていますが私は騙されませんからね！」

羽交い締めしてくるアルトリアから逃れようともがくが俺が男といえアルトリアはサーヴァント、筋力が桁違いだ。

結局椅子に無理やり座らされて大人しくせざる終えなかった。

「アルトリア」
「いけません」

俺の後ろに立ち、椅子から立ち上がれないように俺の肩に力を入れるアルトリアにはぁ、と溜め息を吐く。

まぁいい、遠くても愛でられることは可能だ。

そのまままだ置いてあった一眼レフで樹くんと麟湖さんをカシャカシャ撮っていれば青い何かが二人の姿を隠した。