■39話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ40
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聞こえてきた樹くんの声に直ぐに部屋にロックをかけて食堂へと早足で向かう。
呆れたような視線をアルトリアからもらうが気にしない、樹くんが直ぐと言っているのだから急いで向かわねばならない。
「樹くん! まさか、君から呼んでくれるとはね」
食堂に入ればテーブルに並べられたサンドイッチの数々が目に着くが、此方を見る樹くんに一瞬呆れたような目を向けられたが直ぐに席へと案内してくれた。
「ルイスは特別メニューな。無理して食わなくていいけど、なるべく食べること」
案内された席には湯気が立っている何か、これは…リゾットか?
「あ。先に言っとくけど保存するなよ? 食わないなら、それはすべてアルトリアの胃の中に入ると思え」
「そうですね。謹んで、私がいただきましょう。おいしそうな香りですし」
少し眉間に皺を寄せながら肯定してきたアルトリアを止める。
「それはダメだアルトリア、樹くんが俺のために作ってくれたのだから俺が食べる」
レンゲなるものを手に持ってまず一口。
「! 樹くん凄くおい…あれ?」
「イツキなら既にあちらに」
アルトリアに指を指された方を見たら俺の次にきた青いキャスターとMs.桜花の方へと行っていた。
残念、とても美味しいと伝えたかったのに。
リゾットにしてはとてもあっさりとしており、出汁が効いていて二日酔いにはとてもありがたい。
味わいながら食べていればこのカルデア内に響く音。
来訪者を告げる音にMs.桜花が青い顔のまま席を立つと。
「私がでてきます!」
と言って食堂から出ていった。
流石に女性一人で対応させるのも忍びなく、かつカイルさんから留守を任されているので俺も席を立とうと椅子を引けば樹くんに止められる。
「俺が見てくるから、ルイスはそれ、"必ず"食べとけよ」
そう言って、Ms.桜花の後を追い掛けていった。
「…」
「マスター、イツキの言う通りにしましょう」
「なにあのイケメン」
「……」
今ので二日酔いも吹っ飛んだ、訳でもないがかなり回復した気がする。
美味しく樹くん作の美味しいリゾットのようなもの完食していればMr.エミヤが俺のところにきて水の入ったコップと粉薬が入っているような袋を渡してきた。
「飲みたまえ、楽になる」
「お気遣い感謝いたします」
水を口に含み、薬の封を開けて口内に入れて顔をしかめてしまう。
「良薬口に苦し、だ」
俺の反応にそう言ってMr.エミヤは何やら含んだ笑みを浮かべて去って行った。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時