五箱目 ページ7
完全にサボってました。すみません。
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「あの、紅葉さん。流石に無理があると思うで……?成人済みの野郎がこんなん着て、何になるんですか。かつらなんかもう二度とつけん思うとったのに。」
紅「お嬢の頼み事だからのぅ…可愛らしいぞ?鏡花のようじゃ。」
紅葉さんが俺に綺麗な着物を着せる。俺に着せるより、女性に着せた方が着物も喜ぶんやないやろか。それこそ紅葉さんとか。サイズ的には鏡花ちゃんやお嬢には大きいかも知れんけど。
「鏡花ちゃんに失礼やわ…ほんま、そんなん言うなら紅葉さんが着たってや。絶対紅葉さんの方が似合うで?俺が着ても猫に小判や」
少し怒り気味に紅葉さんに言い放った。こんな事言っても紅葉さんには聞かんやろけど。紅葉さん自体は楽しそうに、まるで自分の娘を着飾っているかの様に微笑んでいる。
よくもまぁこんなにも綺麗に飾り付けれるもんやな。普通に180cm超えの男着飾って何が楽しいんやろか。珍しいからか?
紅「のぅ千や…。太宰は元気にやっとるか?」
「えー…治くんはなぁ。いつも通りやな。さっきも仕事サボっとったわ。」
もうええ?と聞くと、化粧道具を持ってまだ駄目じゃと化粧を始めた。
「化粧は濃くせんといて?」
「分かっておる。心配せんでもいいぞ。」
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作者名:馬鹿緑 | 作成日時:2020年5月27日 19時