貴女が転校した先は幻想郷にある学校でした。 (ページ12)

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第８話「料理は難しい…」ページ12

魔理沙「キノコは私が切るぜ～っ！」

「じゃあ私はキュウリでも切りますか！」

園芸部の皆さんが作ったキュウリを使ってのサラダ。
結構美味しいと評判なのですっごく気になっていた。

包丁……気をつけないと！

そう思った矢先、指に痛みを感じた。
ふと指を見ると、大怪我とかではなかったけれど、軽く切れていた。

「痛っ……」

だから料理は苦手なんだよ……

私の声に反応して、魔理沙がこっちを向く。

魔理沙「どうしたんだ？」

指を見せると、ちょっと驚いたようで、かわいい姿を見せた。
そのまま私の手を取り、血を舐めようとした。

咲夜「ちゃんと手を洗いなさい。」

咲夜さんに止められてしまった。
恥ずかしくて顔が燃えそうだったから助かった。
でも、ちょっと舐めてほしかったかも、なんて思ってたりして。

手を洗い終わると、咲夜さんが絆創膏を持って待っていた。

咲夜「ほら、手を見せなさい？」

咲夜さんがサッと手当てをしてくれる。
手際がいいな……きっと手先も器用なんだろう。

咲夜さんは、ぽんっと軽く私の手をたたく。

咲夜「終わったわよ。本当、気をつけてよね。」

顔を赤くしてそういうもんだあら、こっちまで照れてしまう。

「ありがとう！」

魔理沙「終わったんなら手伝ってくれよ～」

構ってもらえなくて拗ねているのか、若干不機嫌だ。
私はそんな魔理沙をなだめるべく、駆け寄る。

「おまたせ。じゃあ続き始めようか。」

魔理沙に笑顔を向けられて、私も笑顔を見せる。

楽しいなぁ、と感じた瞬間だった。