行ってらっしゃい ページ27
｢ただいま〜！｣
｢おかえり……なさい…｣
玄関先まで小走りで出迎えようと向かってひょくちゃんの姿を見て一瞬言葉を失う
｢似合う？｣
そう恥ずかしげに涼しくなった頭を撫で私を見つめるひょくちゃん
何度も染めパーマをかけていた少し傷んだ髪の毛はなく、まるで中学生みたいなすっきりとした出で立ちになっていた
｢……｣
きっと1番辛かっただろうひょくちゃんは笑ってるのに
私も笑い飛ばしてあげないといけないのに言葉が出てこない
いくら探しても今のひょくちゃんに掛ける言葉が見つからなかった
｢やっぱ似合わないかw｣
気まずそうに笑い靴を脱ぎ家へ上がる彼を目で追いなんとか出てきた言葉は
｢…似合ってるよ｣
だった
｢そっか…｣
もう目前と迫る一時の別れ
分かっていたはずなのに
理解しないといけないのに
いざという時にこんなにも人は頭が真っ白になるんだなってどこか人事に感じてた
｢お風呂…入る？｣
なんとか気まずい雰囲気を変えたくて彼に申し出ると
｢たまには一緒に入ろっか｣
って
切なく言うもんだから断ることも出来ず私は小さく頷いた
｢久しぶりだね…一緒に入るの｣
｢A照れて入ってくんないもんねー笑｣
｢そりゃあ恥ずかしいに決まってるじゃん｣
｢Aの体なんていつも見てんのに｣
｢ひょくちゃん！！！｣
狭い浴槽に向かい合って入ってひとときを過ごす
何気ない時間が今はとても大切な時間で
お風呂から上がると丁寧すぎるほど優しく私の身体を拭いてくれる彼に身を任せて
その後、熱の篭った彼の目に誘われて
｢いい？｣
ベッドへと移動してそのままひょくちゃんに身を任せる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫瑠(プロフ) - アーシェ£さん» どうも最近萌えをよく表現出来てるか不安だったけどそう言ってもらえて嬉しい限りです！リクエストありがとうございました^^ (2015年8月28日 13時) (
レス) id: c1de5d2b64 (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - ひぇぇリクしてよかった///運転するときの横顔とか不意打ちのキスとか最高…！しばるせんせはドライブデートの素晴らしさを心得ておられる(^q^)ありがとうございました！これからも応援してます^^ (2015年8月27日 23時) (レス) id: 71dd7d321a (このIDを非表示/違反報告)
紫瑠(プロフ) - アーシェ£さん» いつもありがとうございます！キュンキュンして頂けました！？キュンキュンモットーに頑張ります！ありがとう♪ (2015年5月12日 4時) (レス) id: c1de5d2b64 (このIDを非表示/違反報告)
アーシェ£(プロフ) - 新作キターー！しかもなんですかこのきゅんきゅんストーリー…やばいれす…！更新頑張ってください！応援してます しばるせんせ！ (2015年5月6日 23時) (レス) id: 105e7f8638 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫瑠 | 作成日時：2015年5月5日 19時
