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29センチメートル。 ページ30

テグンside



LE「…ん、」


ズキンッ


LE「頭痛い…」


昨日何が…


考えていると
ここが俺の家でない事に気が付いた


LE「…は?」


どこだここ。


横にはベッドが置いてあり、寝ている人はいない




「まったくもう!」


突然聞こえた声にビクリと肩を揺らす

トントンっと駆け上がる音


ガチャ


「あ、起きたんですね
 おはようございます」

LE「!?」


何故Aが…!?


「昨日めちゃくちゃ飲んでましたよね〜
 体調はどうですか?」


慣れたようにカーテンを開けて
まぶっ、と小さな声で言ったAに
首を傾げる


「あ、もしかして覚えてないですか?」

LE「…俺、何か変な事したか」

「え、特には」


そう言うAは少し口角を上げていた


LE「A、嬉しそう?」

「え、顔に出てましたか」

LE「なんとなく…?」

「…ふふっ」

LE「え」

「どうでしょうねぇ?」


いたずらっ子のように笑うAに
心臓が音をたてた。



LE「あ、えと、A」

「はい、なんですか?」

LE「ここは…?」

「私の家ですよ」


じゃあ、今俺のいる場所は
Aの部屋?


「テグンさん酔っちゃって
 ジェファナの背中で眠っていたので
 とりあえずジェファナの部屋で寝かせようってなったんです」

LE「あ、そう…」


期待とは違う答えに
思わず顔を隠す


「テグンさん、気持ち悪いですか?」

LE「いや、大丈夫…
  ちょっと頭痛がするだけ」

「ご飯食べたらお薬飲みましょう?」

LE「ん」

「立てますか?」

LE「大丈夫」


だるさの残る体を鞭打って
立ち上がると


LE「っ、」

「テグンさん危な、っ」



「いたた、大丈夫ですかテグンさん」

LE「大丈夫」


大丈夫なわけない。



好きな人の顔が、真横にあって

好きな人の息が、耳元にかかっていて


好きな人に、支えてもらうなんて…

情けない。



LE「…ごめん」


顔を少し遠ざけるとそっと、

Aの唇に自分の唇を近づけた


「え…」



…何してんだ俺。



LE「あたま、痛い」


ごまかす様に呟いてAに寄りかかると
背中をさすってくれた


「待ってて下さいね
 お粥とお薬持ってきます」


パタパタと出て行った後ろ姿を見つめて
溜息をはく



…キス、しようとした。


明らかに動揺している様子だった
あのままキスしていたら、どうなった…?



…頭が痛い。

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えるぴょる(プロフ) - すん姫さん» わああ、ありがとう!本当にもう、びっくりした…(笑) (2015年10月4日 23時) (レス) id: 99f00a8d04 (このIDを非表示/違反報告)
すん姫(プロフ) - えるぴょるさん» さすがえるるんやね!順位ランクインおめでとう! (2015年10月4日 22時) (レス) id: 90b2e19f22 (このIDを非表示/違反報告)
えるぴょる(プロフ) - すん姫さん» そうそう!ありがとう、頑張る。(白目) おわ、オリフラ!忘れてた。言ってくれてありがとう! (2015年9月19日 15時) (レス) id: 99f00a8d04 (このIDを非表示/違反報告)
すん姫(プロフ) - えるぴょるさん» 受験生だよね?00lineでしょ、受験勉強ファイティン(^-^)もちろん待ってるよん♪あ、それとオリフラ外さないと…汗 (2015年9月18日 22時) (レス) id: 90b2e19f22 (このIDを非表示/違反報告)
えるぴょる(プロフ) - すん姫さん» ありがとう〜!笑 前の作品が更新出来ないから代わりと言っては難だけど、たくさん更新するように頑張る^^ 待っててくれて本当にありがとうね!!! (2015年9月18日 20時) (レス) id: 99f00a8d04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えるぴょる | 作成日時:2015年9月18日 2時

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