小さかったはずの彼。

20センチメートル。 ページ21

ホンビンside



いつものように、Memoryに来たのは良いけど


HB「closeって、これどういうこと？」


おかしい、テグニヒョンにちゃんと言われた
明日もよろしくって言われたはずだ。


早く来すぎた、ってわけでもない。
もうとっくに開いていい時間帯。


…取り敢えず、中に入ってみよう
なんて思ってドアを開けた10分程前

クラッカーの音が鳴ると共に
おめでとうって、たくさんの声。



忘れてたけど、今日俺誕生日だ。




「ホンビナ！座って！」


気付けばAに手を引かれていて
椅子に強制的に座らせられる


電気が消えたかと思えば、ケーキが出てきて
皆が聴き慣れたバースデイソングを歌ってくれて…


お願い事をしてろうそくの火を吹き消せば
拍手をしてくれたり、おめでとうって言ってくれて…


自分でも誕生日の事忘れてたのに
ちゃんと覚えててくれてこうして祝ってくれる
皆が居て、幸せだなって胸がいっぱいになった。



…皆には言わないけど。



「それ手作りなんだよ！」

HB「流石A」

「おほほ、まあね」

HY「ヒョン、美味しいですか？」

HB「めっちゃ美味しい」


見た目も味も完璧なこのケーキ。
売り物みたいだな…。




ケーキを皆で話しながら食べて
食べ終えるとウォンシギが近付いて来てまた抱き締められた。


HB「シギ、苦し、」
RA「改めて、誕生日おめでとう」


被せ気味に言われた
まぁ、良しとしよう


HB「はは、ありがとう」

RA「ほい、これプレゼント」

HB「ありがとう！後で見る！」


家に帰ったらゆっくり見よう


シギを皮切りに皆も渡してくれた。
本当にもう、嬉しくて仕方ない。



「あ、私のは早めに開けてね！」

HB「え、なんで？」

「食べ物だから〜」

HB「お、もしかして」


袋から取り出してみると


「ガトーショコラとシフォンケーキとクッキー
　手作りだから味は保証しないからね〜」

HB「え、凄…」


これもまた、売り物みたい…


HB「Aが作ったんだから、絶対美味しいでしょ」

「え、ちょ、何ビナどうした」


珍しく俺が毒を吐かないから
少し慌てるA


HB「嬉しくて、」

「何ほんと、え、今日のホンビナ可愛い」



頭を撫でられてるけど、今日は気分が本当に良いから気にしない。
今日じゃなかったら絶対に手を払ってた。

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