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駅だとやっぱり色々と面倒なので場所を移そうって提案したら、帰ってきた返事は意外なことにこんなとこ。



夏にしては少し涼しい風に当たると、もうすぐ9月か、と痛感する。









『 公園、久しぶり 』



「 …たまに来ると落ち着くんです 」



『 ひとりで? 』



「 うん、ひとりで 」









サイダーを一口飲んで、数少ない街灯で照らされる公園を見渡す。


生温い優しい風が吹く度に音を立てて揺れる葉っぱと、Aちゃんの髪。









『 この前歌ってた歌、いい曲だね 』



「 …私もそう思います 」



『 ……なんで泣いてたの? 』



「 … 、なんか、片寄さんって自分に素直ですよね笑 」



『 えっ、あ、ごめん… 』



「 振られたんです、彼氏に。 」



『 かれ、し… 』



「 重いですよね、振られたくらいで泣きながら彼氏の好きな曲歌うなんて 」









ヘラって苦笑いらしい苦笑いを浮かべてグイッとサイダーを飲み込むと、シュワシュワに負けじとギュッと目をつぶるAちゃん。


その目を開けたら、また涙が溢れてきちゃいそうで、目を逸らす。




俺はどうするべきなのか。




彼女の涙を拭っていいのか?


なんて言葉をかけるべきなのか。






こういう時にいつも躓く俺の男らしさの無さに呆れる。









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くまのぷーさん - あ〜もう、本当に良かったです!やっぱりなーちゃむさんにリクエストして本当に良かったです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2016年4月29日 20時) (レス) id: cf8db695fd (このIDを非表示/違反報告)
くまのぷーさん - なーちゃむさん» あ、今気がつきました笑 本当に嬉しいです!私のリクエストが長編にして下さって……………。光栄です!こちらこそありがとうございます!続き、楽しみにしてますね♪ (2016年4月15日 20時) (レス) id: cf8db695fd (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃむ(プロフ) - くまのぷーさんさん» いつもありがとうございます(;_;) このお話の案、短編の時にリクエストしてくださったのを元にしてます、あっちでもお伝えしたのですがここでも一応、笑 これからもよろしくお願いします(>_<) (2016年4月15日 13時) (レス) id: 3a9aed4a40 (このIDを非表示/違反報告)
くまのぷーさん - 涼太くん、うまく言えないですけどいいですね!ナンパされたいです笑 続き、楽しみです!頑張って下さい(^ ^) (2016年4月14日 23時) (レス) id: cf8db695fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーちゃむ | 作成日時:2016年4月14日 0時

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