オトメの恋手帳

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罪悪感、堪らなく気持ちがよかった。
幸福感、堪らなく苦しかった。



まだ少し汗ばんでる背中におでこをあてがうと、ノソノソとこちらに向いた彼は、優しく、私を胸の中に収めた





「 眠くない？ 」


亜『 うん、平気 』


「 いつもそう？ 」


亜『 Aちゃんだからかな？ 』


「 ……ごめんなさい 」


亜『 後悔？ 』


「 …ちょっとだけ 」


亜『 伶菜、気付かないんじゃないかな 』





少しだけ被せて反論してきた亜嵐くんの声は、珍しくトーンが落ちてる気がした

浸っていたかったから、ずっと閉じていた目を開けて、亜嵐くんを見上げると、やるせなく笑った





亜『 あいつは、俺じゃなくて、恋に恋してるから 』


「 ……ううん、伶菜はちゃんと亜嵐くんのことが好きだよ 」


亜『 俺が未熟なのかな 』


「 私も亜嵐くんが好きよ 」


亜『 うん、Aちゃん、もう眠いでしょ 』





おやすみ、ともう一度私を抱き締めた細長い彼の腕が、さっきより少しだけ、強く絡んでくれてる気がして、それがすごく嬉しくて

もう、直せない私達の関係を、悪いものだとは思えなかった









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