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「 …亜嵐くん、」
亜『 え、Aちゃんも心理とってんだ! 』
「 うん、そう、ビックリだね 」
亜『 伶菜は取ってないって言ってたもんな〜、意外な偶然 』
初めて亜嵐くんと会ったあの日から3日
初めて受ける心理の講義
見間違えるはずない、優しい茶色のふわっとした髪
忘れようと必死だったけど、1度特別に見えたものを忘れるなんて出来なかった
「 隣、いい? 」
亜『 もちろん 』
「 お邪魔します 」
亜『 はーい 笑 』
わざわざ荷物を退けてくれた亜嵐くんは、優しくはにかんで私を座るように促した
ひ、膝当たる…
亜『 今日の食堂おすすめメニュー見た? 』
「 え、まだ見てない 」
亜『 チキンカレーだったよ、速攻Aちゃん浮かんだんだけど 笑 』
「 …覚えててくれたんだ、私の好きなメニュー 」
亜『 あ、キモかった? 』
「 ううん、嬉しい 」
亜『 そ?笑 』
亜嵐くん、わざと当たってきてない…?
自惚れてるのかな、いくら私が足を閉じても、亜嵐くんの膝が追いかけてきてる気がして。
そっと亜嵐くんの瞳を捕まえると、目の前の口角が、ゆるりと持ち上がる
脳裏に浮かんだ伶菜の笑顔は、静かに絡まった左手が、水面を揺らして歪んでしまった
こんな事をしたら、私達の関係がバラバラになるんて分かりきってるけど……ごめんなさい。
亜嵐くんに包まれた右手が、意地悪に触れ合う膝が、簡単に私を狂わせる
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みもざ(プロフ) - あああ!久しぶりに更新ありがとうございます!!玲於くんファンなので最後の甘々がたまらなかったです( i _ i )次のお話も楽しみにしてます! (2018年1月5日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - とっても面白いです!!言葉の使い方や表現の仕方がほんとに上手くて、引き込まれちゃいます!!更新楽しみに待ってます(^◇^) (2017年12月25日 16時) (レス) id: b002be3119 (このIDを非表示/違反報告)
だーす(プロフ) - 書き方とかすごい上手くて!面白いです!楽しみにしてます (2017年7月17日 20時) (レス) id: 0274778554 (このIDを非表示/違反報告)
聖也(プロフ) - びっくりするぐらい、呆気なく終わりましたね…。そこがまたリアルというか。辛いですね汗 (2017年6月15日 12時) (レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあの(プロフ) - 物凄く面白いです! (2017年5月30日 1時) (レス) id: cdd0f1fc74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーちゃむ | 作成日時:2017年5月8日 22時