オトメの恋手帳

. ページ33

.









玲『 なんかヒントないの、その人 』


隼『 うーん、髪は鎖骨あたりで、細くて… 』


玲『 そんな先輩いっぱいいるわ、他になんか特徴的なことないわけ 』


隼『 …なんか、死んじゃいそうだった、消えそうな感じ 』


玲『 お前の世界観わかんねーわ 』


隼『 ほんとにそんな感じなんだって、めちゃくちゃ綺麗で優しそうなのに周りに人を寄せ付けない雰囲気っていうの？ 』





初めて見た先輩は、消えそうな虹そのものだった
触れられないのに触れたくて、だけど触れたら消えちゃいそうで

俺は幻影を見たのだろうか。





玲『 佐々木先輩かもなぁ、 』


隼『 ほんと？お前マジで凄いな 』


玲『 他学年からも人気なのに、誰かとつるむ訳でもなくて、けど誰とでも仲が良くて、不思議な人 』


隼『 同一人物なのかな 』


玲『 佐々木先輩だとしたら、まぁ無理だろうな 』


隼『 わかんないじゃん、そんなこと 』


玲『 お疲れ様です、応援してますわ 』





佐々木先輩、ささき、ほんとに彼女の名前なのかな
どうしたらまた会えるんだろう、どこに行けば、何をすれば…









.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す