. ページ26
.
首元から香る玲於の匂いに涙は止まらなくて、少しだけぎこちない玲於の腕が愛しくて、ギュッと目を閉じた
玲『 なんか、怖くてさ、Aが何考えてるのか全然わかんなくなって 』
「 …、 」
玲『 好きとか、愛してるとか、よく分かんなくて、ずっと逃げてた 』
「 うん、 」
腕を離してひと呼吸置いた玲於は、もう悪魔なんかじゃなくて、優しい顔をしていた
玲『 Aのこと、無意識に避けるようになって、話もまともに聞けねぇし、目も極力合わせたくなかった 』
「 …ひどい、 」
玲『 うん、ごめん。 』
そんな玲於が今は目を合わせてくれてる
たくさん話を聞いてくれた
玲『 多分、Aから別れようとか言われてたら、ホントの事言わねぇで別れてた 』
「 … 」
玲『 でも、Aはちゃんと俺のこと好きでいてくれて、何回もチャンスくれてたのに全部スルーして、寂しい思いさせてごめん 』
「 …うん 」
玲『 なんかもう、吹っ切れたわ 』
「 えっ、？ 」
玲『 だってどう考えたってAのこと大好きじゃん、俺 』
「 え、あ、 」
もう１度、優しく私を抱きしめた玲於は、深いため息を私の耳に届ける
「 ちょ、耳元で息吐くのやめて、 」
玲『 …愛してる、俺も 』
「 ……っ、 」
玲『 …… 』
へっ、変化球すぎるっ！！
急にこられても、あの、心の準備が、！
「 ちょ、っとまってごめん、 」
玲『 無理死ぬ。 』
ほっぺに触れる玲於の耳が、少しずつ熱くなってる気がして、もうよく分からなくなってきた。
「 大好き！どうしよう好きすぎる！ 」
玲『 …うるさ、 』
「 ……泣きそう、 」
玲『 相変わらずめんどくせぇな？！ 』
やっぱり、私には玲於しかいなくて、世界でただ一人の玲於じゃなきゃダメなんだ
END.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 335人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みもざ(プロフ) - あああ！久しぶりに更新ありがとうございます！！玲於くんファンなので最後の甘々がたまらなかったです（ ｉ _ ｉ ）次のお話も楽しみにしてます！ (2018年1月5日 23時) (
レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - とっても面白いです！！言葉の使い方や表現の仕方がほんとに上手くて、引き込まれちゃいます！！更新楽しみに待ってます（＾◇＾） (2017年12月25日 16時) (レス) id: b002be3119 (このIDを非表示/違反報告)
だーす(プロフ) - 書き方とかすごい上手くて！面白いです！楽しみにしてます (2017年7月17日 20時) (レス) id: 0274778554 (このIDを非表示/違反報告)
聖也(プロフ) - びっくりするぐらい、呆気なく終わりましたね…。そこがまたリアルというか。辛いですね汗 (2017年6月15日 12時) (レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあの(プロフ) - 物凄く面白いです！ (2017年5月30日 1時) (レス) id: cdd0f1fc74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なーちゃむ
| 作成日時：2017年5月8日 22時
