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はなればなれになった俺の個人情報
まあ、ゴミ箱にいても、先輩のカーディガンのポッケにいても俺はすごい勢いで１歩を踏み出したと思ってる。
思えば、自己紹介したのは俺だけで、先輩のクラスすら知らない
失敗か失敗じゃないかの二択なら、
玲『 コロッケパン買ってきて 』
隼『 科学室にこれ出してきて 』
玲於から頼まれたコロッケパン
玲於に頼んだ提出物
お互いに動く交換条件は大体円満に引き受ける
コロッケパン、あいつ好きだよな
迷ったらコロッケパン、３日に１回はコロッケパン、迷わなくてもコロッケパン
でもまあ優柔不断だから、購買へのパシリは大体俺だ。
見えないものを選ぶのは不得意すぎる。
隼『 コロッケパン、と…… 』
「 カツサンド下さい 」
隼『 え、 』
「 やっほー、さっきぶりだね 」
隼『 あ、あっ、え、 』
『 460円ね！ 』
隼『 あ、はい、ありがとうございます、 』
おばさんに500円を渡して、肩が触れ合うくらいの隣にいる先輩を意識して、なるべく見ないように。
40円、確認もしないでポッケに突っ込みながらコロッケパンとカツサンドが入ったビニールを受け取る
「 ごめんね、勝手に決めちゃった 」
隼『 …あ、や、ありがたいっす、 』
「 ハヤトくん 」
隼『 えっ、 』
「 さっきっからリアクション、大きいね 」
隼『 ……びっくりしてて、 』
「 そっかそっか、ごめんね 」
あぁ、神様ってホントにいるんだな
「 それにしても、 コロッケにカツだなんて、揚げ物ばっかりになっちゃったね 」
隼『 や、コロッケパンは友達のなんで 』
「 パシリか、お疲れさま 」
綺麗に引き伸ばされた口角、絵に描いたように笑顔が可愛らしい人
そんな笑顔は、ほんの一瞬で、先輩の目はすぐに現実を見る
「 …じゃあ、またね 」
隼『 待って、名前教えてください 』
「 こじんじょーほー。 」
隼『 俺も大事にします、先輩の個人情報 』
「 …私、キミほどキミのこと信頼してないよ 」
またね、って手を振って振り返ることなく角を曲がる先輩
信頼、されてない
当然だ、急に現れて、急に電話番号教えられて、そんな奴のこと、誰が信頼するんだよ
そりゃそーか。
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みもざ(プロフ) - あああ！久しぶりに更新ありがとうございます！！玲於くんファンなので最後の甘々がたまらなかったです（ ｉ _ ｉ ）次のお話も楽しみにしてます！ (2018年1月5日 23時) (
レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - とっても面白いです！！言葉の使い方や表現の仕方がほんとに上手くて、引き込まれちゃいます！！更新楽しみに待ってます（＾◇＾） (2017年12月25日 16時) (レス) id: b002be3119 (このIDを非表示/違反報告)
だーす(プロフ) - 書き方とかすごい上手くて！面白いです！楽しみにしてます (2017年7月17日 20時) (レス) id: 0274778554 (このIDを非表示/違反報告)
聖也(プロフ) - びっくりするぐらい、呆気なく終わりましたね…。そこがまたリアルというか。辛いですね汗 (2017年6月15日 12時) (レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあの(プロフ) - 物凄く面白いです！ (2017年5月30日 1時) (レス) id: cdd0f1fc74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーちゃむ
| 作成日時：2017年5月8日 22時
