Snow White

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涼『 遅れました、おはようございまーす 』


龍『 っす、』





あれから、10分くらい

先に揃ったパフォーマーに衣装を着せて、撮影を開始させる準備をしてる時、楽屋の扉を開けたのは涼太くん。





「 おはよう、涼太くん大丈夫？ 」


涼『 まぁ、いい感じに二日酔い 』


「 あんなに焦って飲むから〜

薬飲む？持ってるよ、いる？ 」


涼『 ううん、飲んできたからへーき！ありがとう、Aさん 』


「 もしなんかあったら言ってね、衣装汚されるの嫌だから 」


涼『 俺の心配じゃないんかーい 』


龍『 なに、ふたり昨日飲んだの？ 』


「 うん、涼太くん相変わらずお酒の飲み方覚えてないよ 笑 」


龍『 Aだってジンジャーハイばっか飲むやん 』


「 美味しいからいーの！

はいこれ龍友のね！ 早く着替えて！ 」


龍『 ほーい 』





ハンガーごと龍友に押し付けて、更衣室に押し込む。


……意識しすぎてる、龍友に触れた手のひら、熱い。



ため息をつくと、隣で涼太くんが細く笑った






「 …なによ、」


涼『 いや、緊張してるなぁ、って思って 笑 』


「 ……はぁ、」


涼『 大丈夫だって。 ほら、もっとリラックスしなきゃ 』





多分、どんなに深呼吸して、どんだけ落ち着いても、この速すぎる心臓はどうにもできない。









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