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次の瞬間には、龍友の腕がカラダに巻き付いていた
すぐそこにある心臓が、いつもより騒がしい気がして、龍友の背中に手を回して、ギュッと服を掴むと、マンガみたいにドキッと脈打った。
龍『 ごめん、そんな事言わせて 』
「 うん 」
龍『 …俺、ほんとに……ごめん、』
「 …泣いてる？ 」
龍『 泣いてねぇって 』
「 ちゃんと言って 」
龍友の声が震えだして、パッと体を離して顔を覗き込むと、すごい勢いで顔を逸らされたから
逸らされた顔を更に覗き込んで声のトーンを少し落としたら、龍友の瞳の奥が揺らめいた。
龍『 A 』
「 はい、」
龍『 好き 』
「 うん 」
龍『 俺と付き合って、下さい 』
「 …はい、笑 」
龍『 ちょ、なに笑っとんねん 』
「 ちょっと５発くらい殴らせて？ 」
龍『 いやなんでやねん 』
「 涼太くんの分と、私の分 」
龍『 …お前の分だけ受け止めるわ。』
小馬鹿にしたように笑われたから、本気で拳を握ると、龍友の喉仏が少し震えた
おかしくって、堪えられずに口角を持ち上げて、ほっぺにキスを落とす。
それに負けじと顎を抑えられて、直ぐに唇を重ねられる。
龍『 あぁ、もう、めっちゃすき 』
「 ……そんなの、私だって 」
龍『 …泣くなよ、』
だって、まるで白雪姫が王子様のキスで目覚めたみたいに、心がポカポカと暖かくなる。
歪む視線の先で、いつの日かと同じように私の頬につたる雫を親指の腹で掬いとる龍友。
「 …キャバクラ、とか行ったら…ズタズタにするから…… 」
龍『 行かんって』
「 …黒田とか、紺野とかにも、手、出しちゃダメだから、 」
龍『 出しません 』
「 …サキさんのこと、もう誘ったらダメだからね… 」
龍『 そんな事しない 』
「 ……もう１回、」
キスを強請ると、優しく笑って、頬を両手で覆う。
冬に芽生えた恋心は、儚く燃え広がりながら、ずっとずっと待ってた王子様のキスで暖かい陽の光を浴びて、ようやく華を咲かせた
龍『 愛してるよ 』
「 ……説得力ない。」
龍『 ちょっと変な時に言いすぎたな 』
「 ちょっとじゃない、かなりね 」
龍『 はい… 』
「 …愛してる 」
龍『 説得力ありすぎ。』
今日からは、龍友の優しい掌に、素直に愛しさを感じられる。
愛してるの５文字を聞くだけで体温が上がって今なら心の底から言える
「 今、すごい幸せ 」
END.
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菜緒子(プロフ) - いきなりスミマセンｆ^^*) Snow Whiteホントに大好きです!!!何回も何回も読み返してます！！また龍友メインのお話を書いてくれませんか？たのしみにしてます！！ (2017年6月14日 1時) (
レス) id: 903269e808 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - はじめまして(*^^*)このお話大好きです！！私、龍友ファンなので龍友メインのお話でテンションアガってます(≧∇≦)これからも更新頑張ってくださいo(｀ω´ )o楽しみにしてます♪( ´▽｀) (2016年11月23日 14時) (レス) id: 10446014c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーちゃむ
| 作成日時：2016年11月21日 19時
