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腕の中で子供のように泣きじゃくるAはこの件で一回り小さくなった。普段可愛らしい笑顔で笑っている事がほとんどでこんなに泣く彼女を初めてみて、胸が締め付けられるような思いだった。
背中を摩りながら彼女を落ち着かせると口を開く。
『…すっごい怖かった。勇人くん以外に触られたのがすっごく辛くて…勇人くんにごめんって思ってあんな事送っちゃってごめんね…』
「辛かったのはAやん。俺から離れる事はないし、俺はA離す気ないんやけどなー。勿論Aの気持ちが一番やから無理強いはせんけど…」
『だって…私っ…』
何が言いたいか、彼女が言いたい事が分かって俺は優しくAを抱きしめた。
「大丈夫。Aは世界一綺麗やで。俺はAが好きやから」
『…っ…ぐすっ…』
「今はいっぱい泣き。今日は一緒に居れるし」
『本当は一番に会いたかった…それからね、今も変わらず大好き』
目から零れ落ちる涙とは反して素直な思いを伝えてくれたA。ただただ犯人が憎くて仕方ない。
1日でも早く捕まってくれる事を祈る事、そして色々考えなあかんなっていうので俺の頭も忙しい。
今はただ彼女の側にいてあげる事が何よりも大切。
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ゆゆ(プロフ) - 更新とっても嬉しいです!キャプテンお誕生日おめでとうございます☆これからも楽しみにしております♪温泉話も楽しみです!番外編の第2子(赤ちゃん)も誕生しますかね?妊娠設定だったので気になりました。 (2020年12月15日 19時) (レス) id: bd22c92754 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mimi | 作成日時:2019年9月9日 18時