02.関東と関西 ページ2
中学2年生の時、親の転勤で東京から大阪に引っ越した。
東京は方言なんてものはないから、関西の人が使う言葉にいちいち驚いてたり、
人との接し方とかも、全然違うから戸惑ってた時に出会ったのが莉菜だった。
莉菜も小学生の時に親の都合で東京から越してきてるから、方言は使えないと私に言った。
それを機に、仲良くなるまでに時間はいらなかった。
｢で？アンタはいつ告白するの？｣
｢するわけない｣
｢え、なんでよ｣
莉菜がストローを口に入れながら不服そうな顔をする。
こんな顔になりたかったなと強く思うような綺麗な顔立ち。
｢まず喋れないもん｣
｢話しかければいいじゃん。普通に話してくれるよ？｣
｢莉菜はノリいいし、可愛いから｣
｢アンタだって十分可愛いし、ノリいいじゃん｣
何言ってんのよ！って背中を思い切り叩かれて、思い切りむせる。
｢ごめんごめん｣って口だけで謝った莉菜を軽く睨めば、えへへって可愛く笑った。
｢A、サイバくんとよく話してるじゃん｣
｢サイバとはよく話すけど、…でもはやしんくんとは話せない、｣
｢何その線引き！｣
ある意味サイバ意識してもらえてなくて可哀想だわ！って笑った莉菜が閃いたように目を見開く。
綺麗な茶色い瞳に私が映った。
｢サイバ利用して話しかけちゃえばいいじゃん！｣
名案すぎると自画自賛した莉菜は、がんばれ！と私の方を掴んで前後に揺らす。
私はなすがままに、揺さぶられた。
｢遊びにでも誘ったらどう？｣
｢さすがに無理ある｣
｢なんでよ｣
｢今超絶人気なんだから、女子と歩いてたら騒がれちゃうし、しかもこんな女とか｣
｢なんでそんなに自分を卑下するかねぇ｣
｢名案だと思ったのになぁ｣って呟いた莉菜はまた一口フラペチーノを口にする。
幸せそうな顔をした。
｢まぁなんかあったら協力するからさ｣
莉菜の透き通った声が、私の耳に届いた。
私はそれに、うんと深く頷いた。
*
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みー - こんにちは！ はじめまして とっても面白いです！続きめっちゃ気になります！頑張ってください！ (2017年11月27日 6時) (
レス) id: 16d5d8deee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めいと | 作成日時：2017年11月19日 23時
