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部下「Aさん、資料チェックお願いします」
「ありがとう。そこに置いてくれるかな？」
上司「Aさん、次この会議室で」
「わかりました。すぐ向かいます」
任されていたプロジェクトが成功し
前にも増して仕事量も格段に増えていた
仕事が面白くて仕方がない
「お疲れ様でした」
私が帰るのは決まって一番最後
この言葉も誰もいない空間で呟く
自分への労いも込めて
少しだけお酒が飲みたくなり
会社近くで偶然見つけた居酒屋に入る
店員「いらっしゃいませー」
店内はカウンターと個室に分かれていて
あまり人もいなそうだったから
カウンターを選んで座る
「すみません。生一つください」
店員「はい、かしこまりました！」
久々に一人で飲むけど全然寂しくない
日頃のご褒美に少しだけ贅沢しよっと
店員「お待たせしましたー」
「ありがとうございます」
自分にとって大きな仕事だったプロジェクト
抜擢された時は本当に嬉しかったなぁ
認めてもらえてる
今までやってきた事が無駄じゃなかったと
報われた気分が蘇る
「んんっ！美味しい」
カウンターには私以外お客さんは居なくて
奥の個室からは笑い声が少し聞こえるくらい
トイレに向かうため席を離れた
鏡に映る自分が少し疲れているように見えた
そろそろ帰ろうかな
カウンターに戻る途中
長身の男性が壁に寄りかかって
腕組みをして立っていた
その前を通るにはギリギリのスペースしかなく
私は「すみません」と小さく頭を下げ
通ろうとしたら
ギュッ
左腕を掴まれた
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いたちっこ(プロフ) - かのんさん» コメントありがとうございます！一気読みしていただき、感想も嬉しいお言葉ばかりで励みになります。ゆっくりではありますが、更新していきますので、お待ちいただければと思いますm(__)m (2022年6月12日 11時) (
レス) id: 7a239ea833 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - めちゃめちゃキュンキュンしながらイッキ読みさせていただきました!濱家さんの繊細な感じが私のイメージ通りですっごく好きです!お忙しいとは思いますが、続きを楽しみに待っています! (2022年6月6日 0時) (レス) @page21 id: 9d37b18fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いたちっこ | 作成日時：2022年1月26日 1時
