。 ページ46
「おー！お疲れ」
盛山さんがすぐ気付いてくれた
「お疲れ様です、あれ？濱家さんは？」
「濱家さんなら帰ったで？」
「え、来いって言ってた本人がいないんですか？笑」
「かなり酔うてたからなぁ笑 とりあえず座り」
辺りを見渡すとリリーさんはいなかった
ホッと胸を撫で下ろし
案内された席へと座る
「ごめんな。アイツから話聞いてん」
盛山さんが隣に座り、小さな声で話す
「そうでしたか」
「俺はな、両方のこと」
「モリシ、それ以上近づくな」
声のする方へ目を向けると
眉間に皺を寄せたリリーさんが立っていた
「なんやねん、機嫌悪いのぉ」
「ええから。そこどけ」
盛山さんを半ば強制的に引きずり出し
ドスンと私の横に座るリリーさん
しかし、隣に来たものの私と話すわけでもなく
別の芸人さんと話してる彼
「二次会いくん？」
リリーさんが聞いてくる
「私は、もう帰ります」
「ほんなら俺送って行くわ」
それじゃお疲れっすー、と
芸人さんに挨拶していくリリーさん
ペコペコしながらその後を追う
「そういえば今日なんで飲み会来たん？」
「そうですね、強制的な感じです」
「そう言うってことは濱家さんか笑」
Aちゃん来る前に帰ってったもんなー
なんて笑ってるリリーさん
「濱家さんに会えんくて残念やったな」
「ほんと自分勝手な先輩ですよね」
あの時と同じ笑い方
「Aちゃんって濱家さんのこと好きなんやろ？」
「、、、へ！？」
「そんな感じしててん、やっぱりか」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ！
私が濱家さんのことを好き！？」
「え？ちゃうの？」
「ちょっ、、あははははは」
困惑してるリリーさんの顔を見てたら
おかしくなってきて思わず笑ってしまった
「私が好きなのはリリーさんですよ？」
「は？」
もっと困惑する彼
「だから私が好きなのは、、」
ﾁｭｯ
私が言い終わる前にキスをしてきた
「ち、ちょっと///」
「俺のこと好きなんやろ？なら問題ないやん」
「まだリリーさんの気持ち聞いてない」
「そんなの、、、
好きに決まっとるやろ、」
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いたちっこ | 作成日時：2022年10月20日 17時
