。 ページ28
「おいっ、そんな一気に飲むな」
「離してください！」
掴まれた手を振り払う
「ごめんなさい。今冷静に話せないと思うので
外の空気吸ってきます」
何も持たず家を出ようとする
「ちょっ、待って！」
「明日も早いでしょうからもう寝てください」
「寝れるわけないやろ」
「もうっ！離してってば！」
彼は暴れる私の手を強く掴んだ
気付けばゆずるさんに抱きしめられていた
「ごめん」
「・・・もういいです」
「俺がよくないねん」
「・・・」
「食事に誘われたことは間違いないけど
ちゃんと断ったで？」
「え、でもあの人たち、、、」
「ほんまに食事行ってない
マネージャーにも稲田にも聞いてもらって
構わへんから」
そう言うとスマホを取り出し
電話をかけようとしていた
「ちょ、ちょっと！」
「なに？」
「今、電話、、しようと？」
「あぁ、稲田に」
「もう遅い時間ですから」
「嫌や、Aに誤解されたくないし」
「も、もう！わかりましたから！信じます」
「ほんまに？」
頷く私を見てまた抱きしめる彼
「でもAが嫉妬してくれるなんて」
「違いますよ！してません！」
「もう、かわええなぁ」
翌日
「あ！Aちゃんおった！」
稲田さんから声をかけられる
「？？何かありましたか？」
「昨日、河井さん食事行ってへんからね」
「、、ゆずるさんに口止めされてます？笑」
「そ、そんなことあらへんよ〜」
「誰や？そんなこと言うやつは？」
河井さんが私の頭をクシャクシャとしてくる
「せっかく髪の毛セットしてきたのに〜」
ガハハ、と笑うゆずるさんが
「今日終わったら一緒に帰ろうな」
って耳打ちしてくるから
恥ずかしくて両手で顔を覆った
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いたちっこ | 作成日時：2022年10月20日 17時
