川西 ページ25
Aねぇ、濱くん
A賢ちゃんのことで相談したいことあって
A聞いてくれる?
濱くんは賢ちゃんと仲が良いから
なにかと相談に乗ってくれる(嫌々だけど)
会いたいけど重い女だって思われたくないし
濱くんにいっぱい賢ちゃんのこと聞こっ！
待てよ待てよと、返事は来ず
濱くんも忙しいよね、、と
未読のLINEを消そうとしたら
一気に既読になった
「え」
賢ちゃん俺、濱くんちゃうで
賢ちゃんというか、これ何?
え、どうしよ、間違って賢ちゃんに送ってた
とにかく誤解を解こうと試みるも、、、
「なんて送ったら良いの？、、」
あたふたあたふたしているうちに
電話がかかってきた
「も、もしもし」
「・・・」
「、、賢ちゃんあのね、」
「どういうこと？」
声を聞いただけでもわかる。怒ってる。
「濱くんに俺のこと相談してんの？」
「賢ちゃん忙しいから、、」
「なんやそれ」
こんなに冷たい賢ちゃんの声を聞いたのは
初めてだった
賢ちゃんの優しさが当たり前だと思ってた
ここで寂しかったと素直に伝えても良いかな？
会いたいって伝えても良いかな？
あなたは受け止めてくれるかな？
「賢ちゃん、ごめんなさいっ。」
あなたに会いたいだけなの。
「、、玄関開けて」
そこには一番会いたいあなたがいた
抱きつこうとしたけど止められた
「、、なんで？」
「なんで？わかってへんの？」
腕を掴まれ壁ドンされる
賢ちゃんの顔が目の前にあるから
恥ずかしさのあまり俯こうとしたけど
彼の手によって阻止されてしまう
「俺がこんなにもAのこと好きなん
全然わかってへんねんな。
相談したいことあるって濱家誘っとんのか？」
「ち、ちがう！」
「Aは誰でもええんやな」
「賢ちゃんだけ、私には賢ちゃんだけなの、、」
「ふーん」
顎をぐいっと持ち上げられて
まるで私を食べてしまうように
何度も何度もキスをされる
「年上やからって我慢しとったけど
俺結構嫉妬しとるからな」
覚えとけよ、と賢ちゃんは
私に覆い被さった
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いたちっこ | 作成日時：2022年10月20日 17時
