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「はい、できましたよー」
「すまんな、ありがとう」
食欲はあるみたいだから一安心
小皿に装って少し冷ましてあげる
「はい、あーん」
「ええよ、自分で食べれる、、」
「無駄な体力消耗は治りを遅くします」
「、、ふふっ」
あーん、と川西さんがお粥を口にする
「ん、うまい」
「よかったです！水田さんには敵いませんが」
「そんなことあらへんよ、ほんまにうまい」
残さず全部食べてくれた
「薬買ってきたのでこれを飲んでくださいね」
「ほんま何から何までありがとう」
「それじゃあとはゆっくり寝てください」
洗い物をするためキッチンに向かおうとすると
手を引かれる
「一緒に来てくれへん？」
そのまま寝室へと向かう
「ごめんな、忙しいのに」
「い、いえ、全然、、、」
川西さんは布団に入っても尚
私の手を離さないでいる
「なぁ」
「どうしました？」
「俺だけ？」
「？」
「緊張してるの、俺だけ？」
川西さんと目が合う
「ほんま今日Aちゃんが来てくれて
助かったんよ」
「それならよかったです、、」
「水田くんやなくてよかった笑」
「笑」
繋いでいた手がぎゅっと強くなる
「こんな時に言うのも違うかもしれへんけど
俺、Aちゃんが好きやねん」
「えっ、」
「あれ？気付いてなかった？
結構アピールしてたつもりやねんけど」
笑いながら言う川西さん
「すぐに返事はいらんから考えといてな」
夜遅くなってまうからAちゃんも
気をつけて帰ってな、と私に背中を向ける
「、、、川西さん」
「ん？」
話をしたいんだけど胸がいっぱいで
言葉が詰まってしまう
何も言わない私を不思議に思い
川西さんがこちらに寝返りを打つ
「Aちゃん」
川西さんが私の頭をポンポンと撫でた
「私、、川西さんのことが好きです」
「ほんま？」
川西さんに抱きしめられる
「あかん、めっちゃ嬉しい」
「川西さん、すごいドキドキしてる、」
「うっさい笑」
この笑顔をずっと近くで見れますように
end
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作者名：いたちっこ | 作成日時：2022年10月20日 17時
