短編、！2（26期） (ページ15)

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盛山ページ15

「、、、あれ？」

彼の帰りを待っていたはずなのに
ベッドに横になり丁寧に布団までかけられていた

「あ、起こしてもうた？」

あくびをしながら部屋に入ってきた

「私、リビングにいたような、、、」

「うん、せやからここに連れてきたんよ
　風邪引いたら心配でしゃーないから」

よいしょ、と布団に潜り込む

「はぁー、あったかぁ」

時計を見ると日付はとっくに超えていた

「今帰ってきたの？」

目を閉じている彼に話しかける

「ん、ご飯食べてきたから
　シャワーだけ浴びてきてん」

ほら、寒いから早よ入りと
私に布団をかけてくれた

「重かったでしょ」

「いや、むしろ軽すぎて心配なった」

俺は少し体重増えたかもなーって
そんな晋ちゃんも可愛いよ

スーッと寝息が聞こえてきた
どうやら疲れて寝てしまったみたい

「晋ちゃんいつもありがとう」

彼のほっぺにキスを落とし
彼に抱きついた

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(そんなんされたら寝れへんねんけど)

Aが俺に抱きついてきた
いつも夜は俺が遅いし
朝はAが先に家を出てまうから

今日こそは！と思い
「なぁ」とAに話しかけたけど
気持ちよく寝ていた

唇にキスをすると幸せそうに微笑む

彼女の頭を撫でながら自分も落ち着かせようと
静かに目を瞑った

end