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収録後〜
「お疲れっしたー」
廊下ですれ違うスタッフさんに挨拶をする
そこには彼女もいるはずやけど
あれ？おらへん
俺がキョロキョロ探していると
奥の方で誰かと話す彼女を見つけた
そっと近づくと
「もう！山内さんちゃんと確認してくださいよ」
「そんなん言ったって俺やって知らんよ」
「聞こえてたらどうしてくれるんですか？」
「いや、大丈夫やきっと」
また親しげに話してる2人の姿が
もう我慢できひん
彼女の後ろに立ち
彼女の頭に肘を置いた
「えっ！？え！？ちょっ、」
「ほら、言ったやん笑」
「いやっ、そうじゃなくて！」
この状況でもまだ山内と話し続ける彼女
「山内もうええから帰れや」
「はいはい、」
そう言うと山内はすぐ帰って行った
「ちょっ！？山内さんっ！」
「まだ山内に用あるん？」
「いや、そういうことではなくて、、、
と、とりあえず肘を退けてください」
とりあえず肘は退けた
「濱家さん、次移動ですよね？」
「え？なんで知ってるん？」
「あっ、」
口を手で覆う彼女
「と、とりあえず私も失礼します」
また逃げるように行こうとする彼女を
逃すまいと手を掴む
「最近山内と話してること多ない？
いつの間にそんな仲良くなったん？」
「あ、まぁ、そうですね、、」
「ふーん」
俺今めっちゃ怖い顔してるんやろうな
こんな顔したい訳やないのに
「えと、山内さんに相談させてもらってて」
「ん？」
「あの、その、、、」
「俺じゃあかんの？」
「へっ？」
「やからその相談相手は俺じゃあかんの？」
彼女の顔がみるみる赤くなっていく
「その相談内容は、濱家さんなんです」
「え？俺？」
まさかの相談内容が俺？
どういうことや？
「濱家さんの誕生日プレゼントを
山内さんに相談してたんです！」
もーサプライズする予定だったのに、、なんて
こんなん言われてドキドキしないわけないやろ
「それって俺に気があると思ってええの？」
「それは、、」
「俺の勘違いかな？」
「いや、勘違いでは、、ないです」
彼女を引き寄せ抱きしめた
「濱家さん、ドキドキしてます」
「ふふ、Aちゃんが可愛いから」
「か、可愛い！？それに名前！？」
「そんなん知ってるよ」
俺はとっくに君のこと好きやったんやで？
と耳元で囁いた
end
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作者名：いたちっこ | 作成日時：2022年10月20日 17時
