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「お手洗い行きたいから先行ってて！」
柚月「はーい」
昼食を取り終えた後、お手洗いに寄ってから教室に戻る
鏡で一応目の腫れを確認してみたら流石にもう引いていて安心した
「え、植村じゃん」
「うわ〜、西野久しぶり」
「同じ高校なのに俺ら全然会わねぇよな」
教室に戻る途中、同じ中学の西野に久々に会った
彼は理系クラスなので学校内で会うことはあまりない
一年の頃は駅であったりとかもしてたけど
「お前この間二人三脚出てたじゃん！」
「見てたんだ」
「しかもアンカーで一位だったし、相手織山だっけ？」
「うん、よく知ってんね」
「あいつちょっと有名じゃん」
ちょっと有名というワードに思わずクスッときた
そういえばそんなこともあったななんて、つい3日前のことなのにもっと前の出来事のように感じた
「織山と付き合ってんの？」
「付き合ってないよ」
「そーなん、じゃあ今度2人で飯行こ」
あぁ、困るやつだ
彼とは中学の時席が隣同士だったから喋る程度でそこまで仲良くない
そんな関係の人と出かけるのは苦手だ
「予定わかったら言うね」
「うーわ、絶対に言わないやつじゃん」
「そんなこと…」
「じゃあさ、放課後スタバ行くのは？飯が無理なら」
段々とみんな教室に戻るため廊下が賑わい出す
注目が集まるのを感じてますます断り辛くなる
「ごめ…「何やってんの早く教室いくぞ」」
聞き慣れた声がしたと同時にわかりやすく安心した自分がいた
トンッと「歩け」と言うように背中を押された
「あ、ごめんまたね」
織山「そんな気遣うからアイツが期待しちゃうんだろ」
「別に気なんか…」
織山「それにアイツ絶対しつこいからお前がズバッと言わないと諦めないぞ絶対」
確かに西野は少し諦めが悪い
中学の時、二度告白をお断りしている
今はたまに連絡してくる程度だけど
「助けてくれてありがと」
織山「ちげぇよ、邪魔だったの」
「ふーん」
織山「何お前ウザ」
「何も言ってないじゃん」
なんだか最近こんな絡みなかったなと思って会話するのが楽しい
果たしてこれが好きな女の子に対する態度なのかと疑問だけど
織山「まぁ俺いい奴だから
「自分で言うんだ」
織山「困ってる人ほっとけないつーか？」
「何その喋り方寒」
織山「心の綺麗な人はそんなこと言わないよ？」
なかなかの煽り顔で言ってきたので肩パンをお見舞いすると大袈裟に痛がってた
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ぬ(プロフ) - 大矢さん» そう言っていただけるとは思わなくてびっくりしています(笑)ありがとうございます、頑張りますので引き続きよろしくお願いします。 (2021年2月6日 11時) (
レス) id: 5d74ab8973 (このIDを非表示/違反報告)
大矢 - 素敵な作品で、気がつけば一気に読んでいました！途中から涙が止まりませんでした。素敵な作品に出会えて嬉しいです。続きを楽しみにしています！ (2020年12月14日 6時) (レス) id: adf41a3acd (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - あーちさん コメントありがとうございます。嬉しいです！ (2020年12月12日 3時) (レス) id: 5d74ab8973 (このIDを非表示/違反報告)
あーち - 続きがすごく楽しみです！！ (2020年12月6日 1時) (レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬ | 作成日時：2020年11月19日 0時
