･二郎くんと先輩ちゃんによるもしもの話 ページ40
休み時間、学校の屋上のなんてことない一コマ｡
雲一つない青空を眺めながら、二郎くんと先輩ちゃんはぐだぐたと駄弁っていました｡
｢ねね、じろちゃん｣
｢なーに先輩｣
女子にどう接していいか分からないはずの二郎くん、何故か先輩ちゃんには緊張せずに済みます｡先輩ちゃんが男勝りな性格だからでしょうか？
｢もしもさ｣
｢先輩ってもしも話好きだよね｣
｢あは、そうかな｡じろちゃんは嫌い？｣
｢別にそんなことねえけど｣
端から見たらくだらない会話かもしれません｡それでも2人にとってはかけがえのない時間に違いありませんでした｡
｢もしも明日、中王区の壁が崩れたらどんな世界になると思う？｣
先輩ちゃんは中王区政権にあまり良い感情を持っていません｡男性を見下す高圧的な政府の態度も、歪みに歪みまくった政策も大っっっ嫌い｡早く政権が崩壊しないものか、と心の中ではそう願っています｡さすがに口にはできません、いつどこで政府が目を光らせているか分かりませんから｡
｢そりゃ、平和で平等な世界になるだろうよ｣
｢本当にそうかな｣
射抜くような彼女の視線から、二郎くんは逃れることができませんでした｡
｢私はね、しばらく女尊男卑の精神は蔓延ったままと思うの｡ここ数年で染み付いた風潮はそう簡単に消えてはくれない｡もしくは立場が逆転して男尊女卑の世界が到来するんじゃないかな｡ねえ、じろちゃんはどう思う？｣
ふんわりと尋ねた先輩ちゃんでしたが、鋭い芯のようなものはまだ残っていました｡二郎くんはボリボリと頭を掻きつつ上半身を起こすと、眩しいくらいの笑顔で言いのけました｡
｢俺には難しい話は分かんねえ｡でもさ、未来の話ばっかするんじゃなくて、今は現状を変えることが最優先じゃね？｣
先輩ちゃんは目をぱちくりさせてから、笑い出しました｡何で笑うんだよ！とどこか恥ずかしそうに二郎くんは叫びます｡
｢ごっごめっ、じろちゃんらしいなって｣
｢何だよそれ〜！｣
ぷんすこする二郎くんですが、満更でもないように見えるのは気のせいでしょうか？
それはさておき、物事を悪い方に考えがちな先輩ちゃんと前向きに捉える二郎くん｡案外2人はお似合いかもしれませんね｡
相変わらず清々しい青空の下、予鈴の音に慌てて2人は階段を駆け下りるのでした｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - 月華姫さん» ありがとうございます！喜んでいただけてよかったです！ぬいぐるみに関するお話を書くのはこれが初めてだったので不安もあったのですが、そう言ってもらえて安心しました｡ありがとうございました！ (2019年9月6日 12時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - こんにちは！イメージ以上に、くまトキ様に萌えました！！\(//∇//)\素敵なネタ話をありがとうございましたm(__)m左馬刻様なら、くまぬいになっても俺様兄貴な感じで素敵です♪ではまたっ (2019年9月6日 11時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 月華姫さん» こんにちは｡いただいたネタが出来上がりましたので、もしよければ読んでみてくれませんか？くまぬいの左馬刻様で書かせていただきました｡ (2019年9月6日 10時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - お早うございます！ありがとうございますm(__)mもし、くまぬいがわからなかったら、普通にキャラがデフォなぬいぐるみ化でも大丈夫です(^^)v完成気長にお待ちしています！ではまたっ (2019年9月3日 7時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 月華姫さん» ありがとうございます!ネタについて、了解しました｡くまぬい、についてよく知らないためしばらくお待たせしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いいたします｡ (2019年9月3日 6時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月2日 18時
