＊ハイパーカレシ２＊ (ページ49)

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三角おにぎり、綺麗に作るの難しいけど…いつかビアンキさんに教わったコツを思い出しながらにぎった

うん、割と綺麗にできたと思う

リボ「サンキュ、A」

ツナ「いただきます」

「うん。じゃあ私は行くね、ごゆっくり」

ツナ「ありがとう、おやすみA」

「おやすみなさい」

リボ「ん、何だ、今日は図書室行かねーのか」

ツナ・A「…え！？」

リボ「お前ら図書室を逢引に使ってんだろ？」

「逢引！？」

ツナ「そもそも何でお前が図書室のこと知ってるんだ」

「ツナくんが話したんじゃないの？」

ツナ「俺は誰にも言ってない」

「そ、そうなんだ…」

別に隠してたわけじゃないけど…私も誰にも話したことないから、実質隠れて会っているようになってしまったようだ

“逢引”……そっか、周りからはそう見えるのか

頬が熱くなっていくのと同時に、何かがすっと冷めていくような心地がした

私はただ…久しぶりにできた男友達と話すのが新鮮で…

ううん、きっとツナくんだから…話してて楽しかった

彼と話している時は、不安を忘れられた

ただ、それだけの気持ちだった

だけど…もしハルちゃんの耳に入ったら、どう思うかな

そう考えると後ろめたさでいっぱいになって、足早に食堂を出た

…

図書室で本を読んでいると、ドアをノックされた

たぶんツナくんだ、ここに来る人なんて彼しかいない

でも、どうして？

会うのは2日に1度だし、もう「おやすみ」と挨拶したのに

それに…さっきのリボーンくんの発言でちょっとだけ気まずい

戸惑いながらも返事をすると、静かにドアが開いた

ツナ「…邪魔してすまない、クロームのこと報告しようと思って」

「あ…！どう、だった…？」

ツナ「1つ、食べてくれた」

「そっか…！よかった！」

1つだけでも、素直に嬉しい

ほっと胸を撫で下ろす私を、ツナくんが真剣な面持ちで見つめた

ツナ「それと…、さっきリボーンが言ってたこと、気にしなくていいからな」

「…え、」

…そっか、クロームちゃんのこともあるけど、ツナくんはきっとそれを心配して来てくれたんだ

本当に、優しいな…

その優しさが嬉しくて、悲しくて……痛い

「ツナくん…」

ツナ「ん…？」

「…話したいことがあるの。…2つ。今日はお話する日じゃないけど、聞いてくれる？」

ツナくんは一瞬目を丸くしたけど、すぐに目を細めて頷いた