＊ハイパーカレシ２＊ (ページ35)

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◇83◇ツナside ページ35

食料庫って確かこの辺だよな…

Aが教えてくれた通り向かうと、膝を抱えて座っているハルが見えた

ハル「…ぐすっ、ひく」

…まだ泣いてる…

声をかけるのを躊躇っていると、ハルが俺に気付いた

ハル「…ほっといてください、日課ですから」

「！」

日課って…

ズキンと胸の辺りに痛みが走る

京子やAも…本当はこんな風に毎日泣いているのかもしれないと思ったら、余計に

「聞いてくれ、ハル。今日のは全部俺が悪かったんだ」

ハル「……」

怒っている…だろうか

ハルには酷いことを言ってしまったから…

「本当にごめんな」

目線を合わせてそう言うと、ハルはがばっと顔を覆った

ハル「だっ…だったら☆◎◇★○～～！！」

「…は？」

ハル「だったら過去に戻れたら一緒に遊園地行って下さい！！」

「何でそうなるんだ…」

ハル「ツナさんムカつくんですもん！惚れた弱みにつけこんで！」

「またワケが分からない…ランボとも過去に戻ったら遊園地行く約束したところだぞ」

ハル「はひ？ツナさんランボちゃんと仲直りしたんですか？」

「ああ」

頷くと、ハルはやたら嬉しそうな顔をした

ハル「…ツナさん、出会った頃より随分大人な雰囲気になってしまって…変わっちゃったなぁって思ってたんです」

「え、」

マイナス状態で過ごすようになってからの事か…？

ハルの態度は何も変わらなかったから…そんな風に思っていたなんて知らなかった

ハル「なのに山本さんや獄寺さんは当たり前のように変わらず接してて、京子ちゃんも全く気にしてなくて…ハルだけ置いてけぼりな感じがして」

「…、」

ハル「でも、やっぱりツナさんはハルの知ってるツナさんです♡」

「？」

ハル「ハルはもう元気です！困った時にはいくらでも寄りかかってください！」

よく分からないが、ハルの中で何かが解決したようだ

いつものハルに戻って安心した

ハル「京子ちゃんとAちゃんと、よく話すんです。ツナさん達が気兼ねなく大暴れできるようにしっかり支えるのが私達の役目だって」

話しながら、ポケットから絆創膏を出して俺の頬に貼ってくれた

そういえば…Aに手当てしてもらわないままここへ来たんだった