【REBORN!】嗚呼、暑いなぁ……

気の向くまま８ ページ9

早くも二年生。

平和な一年間を望みます。心より。本当に。切実に！←



沢田くんと同じクラス。

まぁ、そう簡単に行くはずも無く……。





「A、気を付けてね？」



『急にどうしたの母さん』



「この土日で、並盛中の風紀委員が八人も、重症で発見されたそうじゃない。

本当に気を付けて……」



『大丈夫だよ。私は風紀委員じゃないし。

それに、我らが風紀委員長は強いからね。きっとまた〈彼らが〉解決してくれるよ』



「それなら良いけど……」



『じゃあ、行ってきます』



「行ってらっしゃい」





最近起こっている、暴力事件。

被害者は今のところ、全員が風紀委員。

私には飛び火が来ないことを願う。……え？ フラグ？ 知らない知らない。



学校まで来れば、校門前にはたくさんの風紀委員会が。



そして、そこには沢田くんと風紀委員長の姿。





「やっぱり不良同士の喧嘩なのかな……」



「違うよ」



「雲雀さん！！」



「身に覚えのないイタズラだよ……。もちろん降りかかる火の粉は、元から断つけどね」





ほら、大丈夫。〈彼ら〉に任せておけば問題ない。





♪みーどりたなーびくー、なみもりのー♪





……え、並盛中の校歌？



が、聞こえたと思ったら、ピッという発信音の後に携帯を耳に当てる風紀委員長。

え、嘘でしょ。今の着メロ！？！？





「君の知り合いじゃなかたっけ。笹川了平。やられたよ」



「……！」



『っ……』





相手は、風紀委員だけに手を出していたわけじゃなかったんだ……。

こりゃまた、厄介なことになりそうだ。





とりあえず、今日は授業どころじゃないとのころで、皆さん揃って病院へ。

出遅れたけど、まぁ知り合いがやられたわけでもないし。

のんびり行きますか……





『………ぇ…』





……病院の前。

目の前に、倒れている風紀副委員長こと草壁さんと、彼を倒したであろう人物がいるんですけど。





「ああ？ お前誰びょん！」



『えぇっと……通りすがりの並中生ですが』



「ふーん……」





いや、ふーんって……。





『とりあえず、副委員長さん、大丈夫ですか？』



「……に……にげ………ろ……」





と、言われましても、ね？

そんな簡単に行くと思います？？ 答えは否ですよ。



それに、関わるのは面倒だけど、誰かを助けるお人よしでも無いけれど。

血まみれの人間見捨てるクズでも無いんですわ。

気の向くまま９→←気の向くまま７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す