気の向くまま45 ページ47
「言いたいことは、それだけか?」
『……っ、?』
……何で……何でさ。
何で父さんも母さんも、そんな嬉しそうな顔してるのさ。
何で二人とも、そんな穏やかな顔してるのさ。
何でっ……!!
「いやな?
Aがこんなにも本心をぶつけてくれたのは、久しぶりだと思ってな」
「そうね。
普段一緒に暮らしている私にですら、Aは本心を隠すもの」
「思えば、こうやって話すのは何年ぶりだ?」
「少なくとも三年は経ってるかしら」
……なん、で……っ
泣くつもりなんて無いのに
涙が頬を伝う。
さっき怪我した傷に涙が染みて痛い。
「悪かったな。辛い思いをさせて」
「ごめんなさいね……」
「Aに話さなかった理由についても、説明させてくれ。
頼む」
「A……。お話しましょう?」
……聞くだけ……
『聞くだけ、聞くよ……』
「良かった……。じゃあ早速カミングアウトからだな。
俺は、ボンゴレファミリーの門外顧問の一員だ」
…………
『は?』
「お前、ボンゴレリング貰っただろ?
リング争奪戦ってのに巻き込まれたらしいな。お疲れ」
『……は??』
いやいや。
いやいやいや。
お疲れ、じゃねぇよ。
軽いわ。
「そんで、話はこっからなんだけど……」
『ちょっと待って。
ボンゴレ?門外顧問?……父さんが?』
「おう」
『私がリングを持っていることについては?』
「俺が、Aならやれる、って家光に推薦した。
まぁ、家光もAを見て納得してたしな」
『ここ数日の面倒ごとは全てお前が原因か』
「ま、そういうことだ」
……もう、何もツッコむまい。
「……それで、大事なのはここからだ」
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氷凛(プロフ) - たけちゃんさん» ありがとうございます! そっち行きますね! (2019年1月14日 15時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
たけちゃん(プロフ) - やっぱなんでもないです!友達申請してきました! (2019年1月14日 14時) (レス) id: f1405591e3 (このIDを非表示/違反報告)
たけちゃん(プロフ) - 氷凛さん» いや、暇人なんすよ笑友達ですか〜いいですね!どうやったらなれるんですか? (2019年1月14日 14時) (レス) id: f1405591e3 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - たけちゃんさん» 早いっすねww ありがとうございます! ……あの、相談なんですが、良ければ友達になりませんか!?? (2019年1月14日 14時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
たけちゃん(プロフ) - めっちゃいいお話っす!お気に入り登録しました!更新頑張ってください! (2019年1月14日 10時) (レス) id: f1405591e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷凛 | 作者ホームページ:http://123
作成日時:2019年1月14日 1時