気の向くまま３７ ページ38
ハールと戦闘していると、またリストバンドから話声が聞こえた。
不意に、画面を見て見ると
ヴァリアーのボスが凍っていた。
『……人間て凍るものでしたっけ？』
そもそも、この人たちに人間らしさを求めるのが間違いなのかもしれない、と思い始めた今日この頃。
「そろそろ、戦いも終盤みたいっすね……。ボス……っ！」
ハールは苦しそうな顔をして、走り去った。
『え、ちょっと！……置いてけぼりですか』
とりあえずいつまでも此処にいるわけにもいかないので、急いで沢田くんが戦っているであろう場所へ。
そこでは、凍っていたザンザスの氷は溶けていたし、
いつの間にか、全てのリングがヴァリアー側にある様子。
『ちょっと……何があったの？』
「あぁ、氷室か……」
「わり！リング、奪われちまったのな」
せっかく頼まれたのにすまねぇ、と両手を合わせる山本くん。
いや、今はそんなのはどうでも良いんだけど……。
状況判断していると、倒れていたヴァリアーのボスが口を開いた。
「リングを……よこせ……」
「もっちろん。これはあんな亜流のニセモノじゃなくて、九代目直系のボスにこそ相応しいからね」
王冠を被った男の人が、リングをナイフに引っかけながら答える。
「結局最初からこうなるって決まってたのさ」
と、フードを被った赤ん坊が、リングをヴァリアーのボスのチェーンに嵌めていく。
「受け継がれしボンゴレの至宝よ、若きブラッド・オブ・ボンゴレに大いなる力を！」
そして、最後に大空のリングを彼の中指に嵌めた。
その瞬間、指輪は光り、凄まじい閃光をもたらした……
「力だ！とめどなく力が溢れやがる！！！
これがボンゴレ後継者の証！！ついに、ついに叶ったぞ！！！
これで俺はボンゴレの十代目に……っ！！」
しかし、閃光は途中で消え、その代わりに、
ヴァリアーのボスが血を吐いて倒れてしまった……。
「がはぁっ！！！」
「ボス！？」
「どーしたんすか！ボス！！」
「ボス！！！」
ヴァリアーが全員狼狽える中、沢田くんの静かな声が聞こえた……
「リングが……ザンザスの……血を……拒んだんだ……」
と。
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氷凛(プロフ) - たけちゃんさん» ありがとうございます！ そっち行きますね！ (2019年1月14日 15時) (
レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
たけちゃん(プロフ) - やっぱなんでもないです！友達申請してきました！ (2019年1月14日 14時) (レス) id: f1405591e3 (このIDを非表示/違反報告)
たけちゃん(プロフ) - 氷凛さん» いや、暇人なんすよ笑友達ですか〜いいですね！どうやったらなれるんですか？ (2019年1月14日 14時) (レス) id: f1405591e3 (このIDを非表示/違反報告)
氷凛(プロフ) - たけちゃんさん» 早いっすねww ありがとうございます！ ……あの、相談なんですが、良ければ友達になりませんか！？？ (2019年1月14日 14時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
たけちゃん(プロフ) - めっちゃいいお話っす！お気に入り登録しました！更新頑張ってください！ (2019年1月14日 10時) (レス) id: f1405591e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷凛 | 作者ホームページ：http://123
作成日時：2019年1月14日 1時
