7 話 ページ8
一週間ほど経った頃、あの女子たちに変化が起きた。
その変化とは。
「貴女たちさあ。
最近私たちのこと悪く言ってるみたいじゃない?」
「…そうですけど、何か?」
痺れを切らした片方のグループがとうとう面と向かって言った。
相手もその態度が気に入らないのか挑発に乗った。
…クラスの中でその空気を持ち込むなよ。
丁度Aと話していたのに。
「どう考えたって貴女たちが悪いでしょ!?」
「はあ!?何言ってんの?
私たちは正しいですーッ」
小学生みたいなくだらない言い合い。
周りの空気もだんだん悪くなってきた。
あれだけ関わってきたのだから、Aが止める権利はあるだろう。
ましてやあんな善意に満ち溢れている奴だ。
この喧嘩はあいつが止めるだろう。
俺も。
多分クラスの皆もそう思っていただろう。
隣を見たら
つまらなそうにその喧嘩を眺めていた。
俺の知らない彼を、また見た。
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かミエ(プロフ) - ヒグレキさん» 黒尾がいる限り、きっと彼は幸せですよ……(`・ω・´) (2017年11月22日 17時) (レス) id: 450affa156 (このIDを非表示/違反報告)
ヒグレキ - とっても良い物語だったわ!夢主くんは幸せになったかしら、、 (2017年1月21日 8時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
かミエ(プロフ) - √0さん» ありがとうございます。そんなことを言ってくださるとは…! はい、これからも努力させていただきます! (2016年12月11日 21時) (レス) id: c1f7ffbfd5 (このIDを非表示/違反報告)
√0(プロフ) - 初コメ失礼致します。とても感動するストーリーでした‥‥!この様な文章を著す事の出来る作者さんに、感銘を受けました!これからも頑張って下さい! (2016年12月1日 7時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かミエ | 作成日時:2016年10月24日 21時