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6 話 ページ7

数日後。

Aに話を聞くと、まだあの女子たちに絡まれるらしい。

しかも話は相手の愚痴ばかり。

ダサいだの、ウザいだの。
聞いている方はどっちが悪いのか分からなくなると言っていた。

それでよく投げ出さないと感心する。



さらには、その相手のグループの愚痴まで聞くことになったそう。

最初はなんて言ってたのか聞かれ、だんだん愚痴になっていったという。

めんどくさい奴らだ。

何故面と向かって言えないのだろうか。


「よく分からなくなったからとりあえず流しておいたよ」

「お前も大変なんだな」

「他人事みたいに言うなよ」

「他人事だしな」


そう言うとAは納得したらしい。

納得するのかよ。


「しかし、よく分かんねぇな。
お前が言えば一発で済む問題だろ?」


Aは異性にも好かれているのだから少し突き放しても問題ないはずだ。

無意味なことに付き合うのも面倒だろうに。


「あいつらの気持ちを察してあげてるだけだ」

「気持ち?」


「愚痴を言うのは賛同して欲しいから。

楽しいんだよ。
悪口ってさ、賛同して貰いたいから言うもんなんだよ、どうせ」



それでどんどんエスカレートして自滅になっても彼女たちの自業自得だ。

俺にはなんも関係ないね。


Aはそう言った。
顔は、見たことのない冷たい顔だった。


しかし、急にいつもの笑顔を見せた。


「もうこんな話は無しだ。
今度はお前の話をしろよ、黒尾」

「お、おう」




…今、俺の知らないAの姿を見た気がした。

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かミエ(プロフ) - ヒグレキさん» 黒尾がいる限り、きっと彼は幸せですよ……(`・ω・´) (2017年11月22日 17時) (レス) id: 450affa156 (このIDを非表示/違反報告)
ヒグレキ - とっても良い物語だったわ!夢主くんは幸せになったかしら、、 (2017年1月21日 8時) (レス) id: 3bbc5d11c3 (このIDを非表示/違反報告)
かミエ(プロフ) - √0さん» ありがとうございます。そんなことを言ってくださるとは…! はい、これからも努力させていただきます! (2016年12月11日 21時) (レス) id: c1f7ffbfd5 (このIDを非表示/違反報告)
√0(プロフ) - 初コメ失礼致します。とても感動するストーリーでした‥‥!この様な文章を著す事の出来る作者さんに、感銘を受けました!これからも頑張って下さい! (2016年12月1日 7時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かミエ | 作成日時:2016年10月24日 21時

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